余剰電力の買い取り金額がアップ
もうひとつの大きな理由は、売電が引き上げられたことです。自宅に太陽電池モジュールを取り付けて発電した場合、余った電気は電力会社が買い取ってくれます。2011年度の買い取り価格は1kWh当たり42円。昨年度の48円に比べると下がったものの、以前に比べると倍近い金額となっています。なお、売電価格は申し込み時点の価格が10年間適用されるので、早く設置したほうがメリットは大きくなります。
これから家を建てるなら、自宅で電気を発電できる家を検討してみてはいかがでしょうか
低価格化が進む太陽光発電モジュール
さらに、この数年間だけで見ても、太陽電池モジュールの価格が下がってきていることがあげられます。以前なら、3.5kWほどで250万円ほどしたものが現在では200万円を切り、メーカーによって150万円ほどのところも出てきているようです。20年ほど昔なら、設置には高級車1台分の費用がかかると言われたものですが、今なら大衆車1台分ですむようになりました。こういった背景により、高価な太陽電池モジュールを設置しても、以前に比べればかなり短い期間で、費用を回収できるようになったことも設置を促す要因になっていると考えられます。
現在、新築を計画していて、予算的に実現できそうな人なら、ぜひ、太陽光発電システムの導入を検討してみてはいかがでしょうか。先に説明したように、補助金や余剰電力の買い取り金額によるメリットは、だんだん縮小していく可能性があります。早い時期のほうがリターンは大きいといえますね。