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新築の6軒に1軒が太陽光発電の家(2ページ目)

省エネやエコについての関心が高まるなか、太陽光発電を搭載した家が増えています。ある調査によると、新築した家の6軒に1軒という高い割合です。なぜ、こうした状況になっているのか、追い風の理由を説明しましょう。

大塚 有美

執筆者:大塚 有美

長く暮らせる家づくりガイド


余剰電力の買い取り金額がアップ

もうひとつの大きな理由は、売電が引き上げられたことです。

自宅に太陽電池モジュールを取り付けて発電した場合、余った電気は電力会社が買い取ってくれます。2011年度の買い取り価格は1kWh当たり42円。昨年度の48円に比べると下がったものの、以前に比べると倍近い金額となっています。なお、売電価格は申し込み時点の価格が10年間適用されるので、早く設置したほうがメリットは大きくなります。

太陽光発電の家

これから家を建てるなら、自宅で電気を発電できる家を検討してみてはいかがでしょうか

電力会社から毎月届く「電気ご使用量のお知らせ」を見ると、太陽光促進付加金というのが書かれているのをご存知でしょうか。太陽光発電を推進するため、電気の使用者から1kwh当たり3銭徴収しているのです。一般家庭なら、恐らく、数円程度ですから、見落としてしまいそうなわずかな金額ですが、すべての電気使用者から集めているので、全部合わせればかなりの金額になるでしょう。このように広く薄くお金を集め、太陽光発電システムを採用している人に還元することによって、太陽光発電のさらなる普及をはかっているわけです。

低価格化が進む太陽光発電モジュール

さらに、この数年間だけで見ても、太陽電池モジュールの価格が下がってきていることがあげられます。以前なら、3.5kWほどで250万円ほどしたものが現在では200万円を切り、メーカーによって150万円ほどのところも出てきているようです。20年ほど昔なら、設置には高級車1台分の費用がかかると言われたものですが、今なら大衆車1台分ですむようになりました。

こういった背景により、高価な太陽電池モジュールを設置しても、以前に比べればかなり短い期間で、費用を回収できるようになったことも設置を促す要因になっていると考えられます。

現在、新築を計画していて、予算的に実現できそうな人なら、ぜひ、太陽光発電システムの導入を検討してみてはいかがでしょうか。先に説明したように、補助金や余剰電力の買い取り金額によるメリットは、だんだん縮小していく可能性があります。早い時期のほうがリターンは大きいといえますね。
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