GALAXY Note SC-05D専用のSペンはただのペンではない
GALAXY Note SC-05Dの大きな特徴が、Sペンを使ったペン入力だ。Sペンは、市販のスマートフォン用タッチペンとは少々違うものとなっている。デザインやイラストなどでよく利用されているワコムタブレットと同じ電磁誘導式のペンなのである。電磁誘導式はデザイン現場でも使われているほど追随性がよく、手書き描画に優れているシステムだ。静電式のように途中で文字が途切れたりすることが少なく、実際の紙とペンのように、思い通りに画面上で入力できるのが大きな特徴となっている。
実際のペンのように書けるSペン
しかし、電磁誘導式ペンは対応する液晶が必要で、一般のスマートフォンで採用されている静電式液晶では入力や操作ができない。しかし、GALAXY Note SC-05Dでは、電磁誘導式のSペンでもできるし、さらに静電式タッチペンでも操作できる。もちろん他のスマートフォンと同じく指でも操作できる。
これはGALAXY Note SC-05Dの液晶が静電式と電磁誘導式の両方に対応しているからだ。さすがに指タッチとSペンの同時入力はできないが、交互に使うのであれば、ちゃんと認識して利用できる。
指タッチでも操作できる
よくできているSペン機能とアプリ
Sペンは、ただ文字や絵を描くだけでなく、さまざまな操作も行えるようになっている。たとえばSペンのボタンを押しながら、画面を2回タップすれば「Sメモライト」アプリを起動できる。またボタンを押しながら画面を長押しすれば、画面キャプチャを撮影できる。特に「Sメモライト」は、ほかのアプリケーションを起動中でも画面をダブルタップするだけで呼び出せるのが便利。たとえばブラウザでWebページを閲覧中にちょっとメモしたいというときでも、簡単に「Sメモライト」を起動してメモすることができる。実際に使い始めるとこれがとても便利で、Sペンが手放せなくなる人も多くなりそうだ。
ブラウザ閲覧中でも、すぐに「Sメモライト」を呼び出してメモが取れる
Sペン用のアプリケーションもかなり揃っており、SAMSUNG Appからダウンロードできるが、GALAXY Note SC-05Dにプリインストールされている「S Choice」を使えば、ダイレクトにアクセスして対応アプリを簡単にダウンロードできる。
「S Choice」を使えば、Sペン用アプリを簡単にダウンロードできる
Sペン対応アプリの「Zen Brush」は、なかなかおもしろい書道アプリ
片手でも文字入力ができる工夫がされている
GALAXY Note SC-05Dは、5.3インチ液晶搭載したことで本体の短辺側の幅は83mmとスマートフォンの中でも最大となっている。ほかのスマートフォンのように片手で持つと、もうなにもできないほどだ。そこでGALAXY Note SC-05Dには、片手でも文字入力がしやすい配慮がされている。一般のスマートフォンの文字入力では、画面の横幅一杯にソフトキーボードが表示されるが、 GALAXY Note SC-05Dは入力パネルを小さめに表示して左右に寄せる設定ができる。こうすることで、片手でも入力しやすくなるというわけだ。
キーボードを左に寄せて表示
キーボードを右に寄せて表示
キーボードだけでなく、Sペンで手書き入力もできる
設定で「片手操作」にチェックをすれば片手対応にできる
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