『銀河ヒッチハイク・ガイド』
「人生、宇宙、すべての(究極の疑問の)答えは?」という質問に、あなたなら何と答えますか。人生、宇宙、すべての答えは「42」です。試しにGoogleの検索窓に「人生、宇宙、すべての答え」と入力して検索してみてください。ほら、「42」と出たでしょう。
なんなんだ、この答えは! 私も最初にこの答えを見た時は同じ反応でした。これはハチャメチャSF小説『銀河ヒッチハイク・ガイド』に登場する質問と答えです。
物語は地球滅亡の少し前から始まります。ある日突然、宇宙人がやってきて今から地球を爆破すると通告。やぶからぼうの話にパニックとなった地球人は当然、理由を尋ねます。宇宙人の返事は、「銀河ハイウェイの建設予定地に地球が当たり、破壊されることになった。ずいぶん前から立ち退きするように勧告したはずだ。」でした。
そんな勧告を聞いていない地球人は抗議をします。宇宙人からは「地球の破壊はアルファ・ケンタウリにある出張所に50年前から公示していた。」とお役所的な返事。結局、地球は破壊されてしまいますが、別の宇宙船にヒッチハイクして助かったのが主人公アーサー。宇宙を舞台にハチャメチャSFが展開します。
宇宙を旅行するためのベストセラー・ガイドブックが銀河ヒッチハイク・ガイド。この本によると、かって超知性をもった生命体が存在し、「人生、宇宙、すべての(究極の疑問の)答え」を計算させるためにディープソートというコンピューターを作ります。そしてディープソートが750万年かかって計算して出した答えが「42」。
「42」という答えはどういうことだ!と皆、納得がいきません。ところが……物語は地球滅亡の遠因につながっていきます。
あとは本を読んで、宇宙を舞台にした壮大なドタバタ劇をお楽しみください。