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新車時の3分の1以下になったSLKがおいしい!

現行型が登場して約1年が経ち、旧型のメルセデス・ベンツSLKがいよいよ新車時の3分の1以下、200万円を切ってきました。しかも走行距離が少ないものもあり、今がお買い得ではないでしょうか。

籠島 康弘

執筆者:籠島 康弘

中古車ガイド

旧型となって手頃感の出てきた2シーターオープンスポーツカー

気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回はSLK(旧型)を取り上げたいと思います。
メルセデス・ベンツSLKundefinedフロント

初代に比べてホイールベースが30mm、全長95mm、全幅65mm、全高15mmそれぞれ拡大されていますが、それでも当時のBMW Z4とほぼ同じサイズです。また室内は拡大されたとはいえ、他のメルセデス・ベンツと比べればやはりスポーツカーらしくタイト感があります


ポルシェボクスターやBMW Z4とならぶ2シーターオープンスポーツカーの2代目となるこのSLKは、2004年9月に日本デビュー。スーパーカー的存在である同社のSLRマクラーレンを彷彿させるスポーティなエクステリアデザインを身に纏い、デビュー当時は最高出力272ps&最大トルク35.7kg-mの3.5L V6エンジンを搭載したSLK350と、最高出力360ps&最大トルク52.0kg-mの5.5L V8を搭載したSLK55AMGがラインナップされました。

その後エントリーモデルとして2005年8月に3L V6エンジンのSLK280が、2006年2月には1.8Lの直4+スーパーチャージャーのSLK200コンプレッサーが追加されます。ミッションはSLK200コンプレッサーが5速AT、ほかは7速ATが組み合わされています。

2008年5月にはSLK280がラインナップから外れ、同時にエンジンの改良でSLK350は最高出力305ps&最大トルク36.7kg-mに、SLK200コンプレッサーも163ps&24.5kg-mから184ps&25.5kg-mへと向上しています。またSLK350の7速ATにはブリッピング機能も備えました。
メルセデス・ベンツSLKundefinedリア

安全性能にも抜かりはなく、各種エアバッグや横滑り防止装置のESPは標準装備。また転倒時の安全対策も、例えば車の天地を逆さまにして落としてみるなどの実験が繰り返し行われ、安全性を確保しています


SLK55AMGの0-100km加速は4.9秒と、スポーツカーらしいパフォーマンスを誇りますが、それと比べるとSLK350以下は適度に足回りが引き締まってスポーツカーらしさはあるものの、スピードよりもスムーズなハンドリングや心地よい乗り心地といったグランドツーリングカーとしての性格も併せ持っています。

デビューから8年以上が経ち、また3代目(現行型)の登場から約1年。原稿執筆時点での修復歴なしの最安値は179万円(SLK350/2004年式/2.8万km)と、200万円を切るまでになりました。ちなみにSLK350の新車時価格は672万円ですから、3分の1以下です。ほかにも100万円台で走行距離2万kmのSLK280(新車時価格609万円)が見つかるなど、かなりおいしくなってきています。

もうそろそろ屋根を明けて気持ち良く走りたくなる季節。木々の緑のトンネルをくぐり抜けたくなるSLKの魅力を次ページ以降でもう少し見ていきましょう。
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