ホームページ作成/携帯・スマートフォンサイト作成入門

スマートフォンでも使いやすいテキスト入力欄を作る(2ページ目)

テキスト入力欄を、PC用ブラウザだけでなく、スマートフォンやタブレット端末でも使いやすくしてみましょう。既存のページを大きく改修することなく、簡単に実現できる方法をご紹介。

西村 文宏

執筆者:西村 文宏

ホームページ作成ガイド

placeholder属性を利用して入力例を簡単に表示する

入力欄の内側に薄く表示される

入力欄の内側に薄く表示される

HTML5から追加されたplaceholder属性を使うと、右図のようにテキスト入力欄の内側に入力例を簡単に表示できます。

JavaScriptを活用して同様のことを実現する方法を、過去に記事「入力フォームが空のときに入力案内を表示」でご紹介致しました。HTML5なら、そのような面倒な方法を使わなくても、下記のようにinput要素にplaceholder属性を加えるだけで入力例を表示できます。
<input type="text" placeholder="入力例">

古いブラウザでは無視されてしまう。

古いブラウザでは無視されてしまう。

このplaceholder属性は、PC用ブラウザでも有用です。ただし、HTML5に対応した比較的最近のバージョンでないと表示できませんので注意して下さい。古いブラウザも考慮する場合は、従来通りJavaScriptで実現しておく方が良いでしょう。

なお、スマートフォン用のブラウザはHTML5に対応したものばかりですから、スマートフォン専用ページを作る際には、問題なく活用できます。

補足:日付や時刻の入力など、その他の属性値

様々な専用入力欄(Operaでの例)

様々な専用入力欄(Operaでの例)

HTML5で追加されたtype属性の値は、前ページでご紹介した以外にもあります。例えば、属性値を「date」にすると、右図(Operaでの表示例)のようにカレンダーを表示して日付を選びやすくしてくれるブラウザもあります。

代表的なブラウザの内、これらのすべてに専用入力フォームを表示できるブラウザは、本稿執筆時点ではOperaしかありません。今後、バージョンアップを重ねるごとに、PC用・スマートフォン用ブラウザ共に対応されていくでしょう。
日付:<input type="date">
日時(UTC):<input type="datetime">
日時(ローカル):<input type="datetime-local">
月:<input type="month">
週:<input type="week">
時間:<input type="time">
レンジ:<input type="range">
色:<input type="color">

補足:日本語入力をOFFにする

URLやメールアドレス、数値の入力をする場合は、日本語入力機能(IME)がOFFになっている方が便利です。CSSのime-modeプロパティを使うと、日本語入力機能の状態を指定することができます。正式なCSSではなく、IEの独自拡張ですが、Firefoxでも有効です。以下のように記述しておくと、日本語入力機能をOFFに設定できます(詳しくは、記事「日本語入力(IME)の状態を制御する方法」で解説しています)。
ime-mode: inactive;
ただし、漢字変換機能を応用して、メールアドレスや特定のURLを入力(※)したいユーザもいるでしょうから、IMEを無効にする(=disabledを指定する)のは避けておきましょう。無効ではなくOFF(=inactive)に設定しておけば、ユーザの意思でONにすることができます。

※例えば、読みを「#めあど」にして、「sample@example.com」という自分のメールアドレスを単語登録してあるなど。

最後に、テキスト入力欄を全体的に大きくして、クリック(タップ)しやすくする方法をご紹介致します
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