初夏、それは「ママお茶」の新しいグループができる季節
新しいママ友との出会いも
このテラス席に、ある独特の雰囲気を湛えた女性グループが集いだすことでも、私は季節を実感します。それは赤ちゃん同伴率の高い、若いのか歳とってるのかよく分からない、ちょっぴり皆がオドオドしたような、でも小一時間もたつ頃には嬌声が沸き立つような……グループ。そう、「ママお茶」の皆さんです。
新入園の時期を過ぎ、半ドンからフル(といっても14時まで)に在園時間が延びて以降、ようやく育児の荷が半分降りたような解放感を味わっている、ママたち。みんなキラキラ嬉しげで、これはなかなか良い光景です。
共通点が見つかるとママは急速に仲良くなれるもの
久しぶりに楽しむ大人の女性同士の会話。そんな時間、ママになって以降数年封印していたという方も少なくありません。そのうち会話は当たり障りなさげな子どものことから、自分の出身地、前職、年齢、趣味、などなど……へと深まっていきます。「実家は藤沢で……」「えーうそ、私も!」なんていう「すごい偶然」が明らかになるのもこのあたり。何故か自分と同じ属性が何かしらある人って、近しく感じられてうれしいもんですよね。関係ないママたちも「へーすごいねー」なんて微笑みながら、和気あいあいと相槌打ったりしています。
でも、一人が連れている赤ちゃんがひどくぐずったり、何か用事がある人が複数出るなど、楽しい時間ほど、あっというまにお開きになってしまうもの。「またお茶しようね~」と名残惜しく別れ、家に帰ったらまたとんぼ帰りでお迎えだったりするのですが、こういう「ママお茶」がただリフレッシュになる楽しい時間であり続ければ問題ないのです。ぜんぜん、何の問題もない。「問題」が起こるとすれば、その後段階でのことです。
>> 同じ属性のママたちが問題に直面するのは……?