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肌老化の真犯人「UV-A」に着目!日焼け止め選び最前線

これからの紫外線対策は「UV-B」の防御効果を示す「SPF」だけに注目するのではなく、「UV-A」をいかに防ぐかが美しい肌を守るポイントに! 本格的な紫外線シーズンを迎える前に、紫外線の種類や日焼け止め化粧品の選び方について、もう一度おさらいしておきましょう。

城後 紗織

執筆者:城後 紗織

化粧品・時短美容ガイド

 

紫外線対策は年間通じてマスト!

「一年を通じて紫外線対策は必須」というのはもはや常識ですが、日に日に日差しが強まるこれからのシーズンは、特に対策を強化したいところ。というのも例年、紫外線の量は3~4月にかけて急激に増え始め、5~9月の間にピークに達するからです。

そこで重要になるのが日焼け止め選びですが、あなたはどんな基準で選んでいますか? おそらくこれまでは、「UV-B」の防御効果を示す「SPF」の数値を重視して選んでいたという人が多かったと思います。

しかし実は、地表に届く紫外線の約95%を占め、シワやたるみといった肌老化の原因を作っているのは「UV-A」。これからの紫外線対策は、UV-Bの防御効果を示す「SPF」だけに注目するのではなく、このUV-Aをいかに防ぐかが美しい肌を守るポイントに!

本格的な紫外線シーズンを迎える前に、紫外線の種類や日焼け止め化粧品の選び方について、もう一度おさらいしておきましょう。

「UV-A」と「UV-B」はどう違うの?

紫外線にはUV-A、UV-B、UV-Cの3種類がありますが、そのうち地表まで届くのはUV-AとUV-B。この2つにはどんな違いがあるのでしょうか。

【UV-A=別名「生活紫外線」】
地表に届く紫外線の約95%を占め、肌の奥深く(真皮)にまで到達。肌のハリ・弾力を支えているコラーゲンやエラスチンなどの結合組織にダメージを与え、シワやたるみの原因となります。

さらにやっかいなことに、雲や窓ガラスをも軽々と通り抜けてしまうため、曇りの日や家の中でも対策が必要! また、メラニン生成を進行させ、肌を黒くする作用も。

【UV-B=別名「レジャー紫外線」】
肌の表皮に影響を与え、一度にたくさん浴びると肌の表面に急激に作用して赤みや炎症を引き起こし、皮膚がんやシミ・そばかすのおもな原因になります。

エネルギーは強いものの紫外線の全体量に占める割合は少なく、日傘や帽子を使うなど、直射日光に当たらないように心がけることである程度は防ぐことができます。

日焼け止め化粧品にはこの2つの紫外線を防ぐ工夫がされていて、UV-A防御効果を表す「PA」、UV-B防御効果を表す「SPF」という値が表示されています。

UV-A防御効果を表す「PA」は効果の度合いが「+」の数で表示され、
「PA+」……効果がある
「PA++」……かなり効果がある
「PA+++」……非常に効果がある
の3段階に区分されています。

「SPF」は、「0~50+」の数字で表され、「SPF50+(SPF51以上)」が、日本化粧品工業連合会の統一基準で定められた上限値。

一般的にSPF値×約20分が紫外線防止時間の目安です。SPF30なら、20分×30=600分で約10時間は肌が赤くなるのを防ぐとされています(ただし、これはあくまで肌にムラなくたっぷり塗った場合で、実際は汗などで流れることも多いので、こまめに塗り直すことが大前提)。

正しい紫外線対策のためには、UV-Bを防御する「SPF」とUV-Aをカットする「PA」の両方に着目すべき! 最近は各メーカーもUV-A防御力をより重視する傾向にあり、今シーズンは「SPF30」程度でも「PA+++」とUV-A防御力は最高レベルのものが増えています。日焼け止めを選ぶ時には注目してみてくださいね。

>>次のページでは、ガイドおすすめの日焼け止めをタイプ別にご紹介します!
 

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