三井ホームの注文住宅とは?
この記事では、三井ホームの「商品」に絞り、その特徴を解説します。戸建て商品は原則的に2×4工法のみの対応となります。三井ホームの戸建て商品
・2×4工法
三井ホームの2×4工法
2×4工法は木造軸組工法と同じオープン工法(プレハブ工法とは異なり、多くの事業者が採用している工法)ですが、三井ホームはその中でも独自性(技術など)が高いこと、そして近年は構造強度と断熱性がより高い2×6材を採用していることを理解しておきましょう。まず、独自性について。2×4工法は木材のパネルを組み合わせ、基礎・床・壁・屋根の6面体を1単位として空間をつくるモノコック構造ですが、そのパネルを自社の専用工場で製造し、非常に高い品質を確保できることが第一の特徴です。パネルの継ぎ目などには、独自の金物が使われます。
さらに、「ブロックアンドシームレスウォール」「ダブルシールドパネル」「マットスラブ」などという独自技術も採用されます。これらの採用により、同社では「プレミアム・モノコック構造」と称しています。
このうちブロックアンドシームレスウォールは対衝撃性、耐火性、遮音性、防水性などの性能が高い外壁で、繋ぎ目もないため遮熱性と遮音性が高い上に、外壁の仕上がりも他の素材(サイディングなど)と比べより高い上質さを期待できます。
ダブルシールドパネルは屋根に使用されるもので、それ(屋根パネル)そのもので遮熱・断熱できるため熱がこもらないため、小屋裏利用をするプランニングも容易になります。高い強度も特徴の一つです。
マットスラブは東日本大震災以前の同社2階建て住宅(耐震等級3)の2倍以上の鉄筋を用い、より高強度・高剛性を備えた基礎のこと。いわゆるベタ基礎で、面で建物を支えるため地震の揺れに対してより耐えられます(対する布基礎は線で支えます)。
三井ホームの2×6ウォール
次に2×6材によるパネルについて。「2×6ウォール」と呼ばれ、外周壁として使用されます。壁厚は2×4の壁(38mm×89mm)の1.6倍の38mm×140mmとなっているため、断熱性の高い140mmの断熱材ロックウールを充填を充填しています。また、横からの揺れに対する曲げ強度が2×4の壁より約2.5倍、上からの荷重に対する圧縮強度が約1.6倍という強さも有しています。このほか、壁の高さも約6m(2×4の壁は約3.8m)まで対応可能となっています。
このほか、曲面壁を可能にする「ラウンドウォール工法」、大空間・大開口を可能にする「Gウォール」「Gフレーム構法」などの独自技術により4階建て(耐火建築物を含む)までに対応が可能となっています。
このような建物をベースに、各デザインの様式美を細かく再現しながら、二世帯居住や子育て、共働きなどの施主のニーズにしっかりと対応して、住まいづくりを行うのが三井ホームの商品です。
三井ホームのNewスマートブリーズ
「Newスマートブリーズ」はプレミアム・モノコック構造と合わせ、一般的な住まいと比べ60%以上も冷暖房費を節約できるとする24時間全館空調システム。断熱性が高いため、家中どこにいても温度差のない快適な暮らしを実現できるシステムとなっています。しかも、高性能フィルターを搭載。ホコリや花粉、カビの胞子のほかPM2.5にも対応するため、小さな子どもから高齢者まで健康に優しいという点も特徴です。
社外建築家を起用した住まいづくり
三井ホームにはもちろん社員の設計士がいますが、その他に独立した建築家(現在500人ほどが登録)に依頼して住まいづくりを行うことも可能なのも、他、特にプレハブ系ハウスメーカーと大きく異なる点です。
住まいづくりは施主と、設計担当者の感性が合うことが大切ですから、このような仕組みを用意しているわけです。なお、三井ホームはインテリアデザイナーという専門職を業界で初めて導入した企業であり、提案力の高い人材を抱えているのも特徴の一つです。
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