ツーバイフォー住宅のパイオニアとして数多くの住宅を供給してきた三井ホーム。元々、断熱性能など居住環境の良さには高い定評がありましたが、近年は敷地の状況までも考慮した「環境設計」にも力を入れ、エコと住まい心地でさらに高いレベルの住みづくりに取り組んでいます。

三井ホーム 「エコ」のポイント

  • ツーバイフォー工法
  • ダブルシールドパネル
  • パッシブ&アクティブの環境設計
三井ホームはツーバイフォー工法ですが、まずこの点が「エコ」の注目点。建材としての木材を使用しますが、その生産に必要とされるエネルギーは鉄を生産する場合に比べて約200分の1といいます。

構造模型

三井ホームの構造体の模型。上部に見えるのが、独自の屋根断熱「ダブルシールドパネル」だ。高い断熱性能を有する(クリックすると拡大します)

ちなみに三井ホームの場合、主にカナダから木材を輸入していますが、そこでは計画的な植樹・伐採が行われ、資源の再生に気を配っています。木材は環境に負担をかけない地球にやさしい資源といえるのです。

もう一つ特徴的なのは、屋根に採用する「ダブルシールドパネル」の存在。優れた断熱性能と構造強度を両立した独自のものです。パネルの面材には、一般建材としてあまり使用されない樹種の削材を有効活用した素材が使われています。

さらに芯材にはEPSとよばれる特殊な断熱素材を使用。これは建物解体時には他の材料として再利用も可能といいます。この「ダブルシールドパネル」の断熱性能を端的に表すエピソードがあるのでご紹介しましょう。

展示場には様々なハウスメーカーの建物が並んでいますが、ある冬の夜に東京で大雪が降ったことがあります。屋根に積もった屋根は大抵お昼には溶けてしまいますが、三井ホームのモデルハウスだけは雪が溶けていなかったそうです。

雪が溶けるためには外気温の上昇が原因となりますが、もう一つは建物が暖房で暖められてそれが屋根の雪を溶かしてしまうということもあります。つまり、ダブルシールドパネルの断熱性能が高く、だから雪が屋根に残ったということなのだそうです。

敷地やユーザーの個性まで反映する「環境設計」

このような構造体の高い断熱性能に加え最近は「環境設計」という手法を提案し、より高いレベルを目指しています。具体的には、パッシブ&アクティブECOの設計による快適、省エネの提案を邸別で行うというものです。

DSパネル

三井ホームが行った「ダブルシールドパネル」の実験。断熱性のが高いだけでなく、構造強度も高いことを証明して見せた(クリックすると拡大します)

「パッシブ」とは陽の光や風の流れ、植栽の緑など自然の恵みを住宅に取り入れることであり、「アクティブ」とは太陽光発電システムや家庭用燃料電池などの創エネルギー設備を導入することを指す言葉です。

とくに「パッシブ」では、住宅の外の環境づくりが重要。大きな開口部を設置する南側はもちろん、開口部が少なく小さくなりがちな北側にも樹木を植えることを提案しています。これにより、冬の冷たい北風が住宅にあたるのを防ぎ、建物内部の暖かさを損なわないようにするというものです。

パッシブ&アクティブの設計は、いずれも近年ハウスメーカーを中心に住まいづくりに取り入れられている考え方ですが、三井ホームの場合に特徴的なのは「顧客(ユーザー)と敷地の『個性』に合わせた個別対応で「最適解を導き出す」ということ。

住宅は建てられる場所、建てる人が変われば、それぞれに求められる個性が変わってくるのは当然のことなのです。注文住宅とは、そうした個性に対応することなのですが、それに真剣に取り組もうとしているのが、三井ホームの環境設計に表れているといえます。

なお、スマートハウス仕様については現在、「グリーンズ2(正式にはローマ字表記)」があり、太陽光発電システムやHEMS、蓄電池、V2Hシステム、高効率太陽熱ソーラーシステムなどがフルラインアップされています。


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