三井ホームの商品は、いわずとしれたツーバイフォー工法です。日本に技術が導入(1974年に国の認可)されてから、一貫してその工法にこだわって住宅づくりを行ってきました。そして近年は一般的な戸建て住宅だけでなく、都市部における耐火建築物や大型の建物にまで事業の範囲を広げています。また、近年は構造体をツーバイフォー工法よりさらに性能が高いツーバイシックス工法を標準化し、さらなる質の高い住まいづくりを展開しています。

■三井ホーム 「耐震」のポイント
  • プレミアム・モノコック構法
  • ツーバイシックス工法へグレードアップ
  • 制震付与耐震壁「VAX」

面で地震のエネルギーをバランス良く分散

ツーバイフォー工法は、別名「枠組み壁工法」と呼称されます。まず、木質の構造材で枠組を作り、そこに床面、壁面、屋根となる構造用合板を貼り付けてパネル(壁)を形成。それらを六面体に組み上げるというのが基本的な考え方です。

引っ張り実験

三井ホームが行ったツーバイフォーパネルの引っ張り強度の実験。左の一般的な木造軸組の構造体より、強い強度があることを説明している(クリックすると拡大します)

ツーバイフォーの耐震のイメージは、このパネルによって面で力をバランス良く分散するというもの。一般的な木造軸組工法の場合、柱や梁の接合部分、つまり点で支えるイメージですが、ツーバイフォー工法は六面体全体で地震の揺れを抑えるため、高い耐震性を確保できるというのが、耐震の考え方です。

これを三井ホームでは、耐震性や耐火性、断熱性、気密性の優れたツーバイフォー工法の特徴に、さらに独自の技術を組み合わせたものとして「プレミアム・モノコック構法」と呼んでいます。そして、2014年からツーバイフォーより材質が太いツーバイシックス材を標準採用し、さらなる性能アップを図りました。

このほか近年では、地震の揺れから建物を守る技術として制震付与耐震壁「VAX(バックス)」を開発し、採用を進めています。これはパネルの枠組みに制振ダンパーと制振フレームからなる制振デバイスを組み込んだもの。一般的な枠組壁(ツーバイフォー)工法の建築物(耐震等級1相当)と比べ、地上に対する建物の揺れを2階建ての2階床で、最大80%程度低減することができるといいます。

耐火建築物や大型の建物の建築も可能に!

さて、三井ホームの地震対策についてのトピックスとして注目されるのが、「免震システムM-400」です。基礎と上部構造の間に、ボールベアリング支承とオイルダンパーからなる免震装置を取り付けたものです。

大型建築物

三井ホームが施工した大型施設の構造体内部の様子。特殊な金具を使ったトラス状の梁を用いるなどし、構造強度を高めている(クリックすると拡大します)

三井ホームはこの分野の先駆者。このシステムによる実用化第1号の木質構造建築物として、1996年7月には三井ホームコンピュータセンターを完成させています。さらに、2005年には3階建住宅に対するシステム認定も取得。医院や店舗など住宅以外の用途も拡大させています。

もう一つのトピックスが耐火建築物に対応していることです。従来まで火災の危険性から、重量鉄骨造やRC造が主体となっていた分野ですが、2004年以降、防火地域でも「木」(木造軸組も同様)の住まいが建てられるようになっているのです。

防火地域でも一般的な住宅地と同様のプランやデザインが可能。さらに店舗やシルバー施設など、大型の建築物の施工もツーバイフォー工法で実現できることになり、木のぬくもりを感じられる建築物が可能となったことで、三井ホームが活躍する範囲も広がりつつあります。


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