iPad/iPadの基本

劇的な進化を遂げた新iPadの魅力(2ページ目)

新型iPadのハードウエアとしての大きなトピックは、従来と同じ9.7インチながら2048×1536ドット(初代iPad、iPad 2は1024×768ドット)という超高解像度液晶を採用したことと、それに伴ってiPad 2の2倍の処理速度(グラフィックス性能は4倍)を実現した「A5Xチップ」を搭載したことにある。

安蔵 靖志

執筆者:安蔵 靖志

デジタル・家電ガイド

iOS 5.1へのバージョンアップで音声ナビ「Siri」日本語対応

新型iPadの発表と同時に、アップルは新OS「iOS 5.1」を公開した。iOSのソフトウェア・アップデートまたはパソコンのiTunes経由でバージョンアップができる。

アップデートの内容は以下の通りだ。
  • 音声ナビゲーションサービス「Siri」の日本語対応(初期のサービス開始時には、使用が制限される場合がある。また、iPadシリーズではSiriは利用できない)
  • 音楽や写真、動画などをiOSデバイス間で同期できる「iCloud」の1サービス、「フォトストリーム」から写真を削除できるようになった
  • iPhone 4S、iPhone 4、iPhone 3GS、およびiPod touch(第4世代)のロック画面にカメラのショートカットが常時表示されるようになった
  • カメラの顔検出機能で検出されたすべての人がハイライトされるようになった
  • iPad用のカメラアプリを再設計
  • iPadのテレビ番組と映画のオーディオがより大きく明瞭に聴こえるように最適化した
  • iPad用のPodcastコントロールで再生速度の変更と30秒の巻き戻しが可能になった
  • au版iPhone 4SのFaceTimeおよびiMessageのサポートを追加
  • バッテリーの寿命に影響するバグを解決
  • 発信側の音声が途切れることがある問題を修正
基本的にはバグフィックスレベルだが、最も大きなアップデートがiPhone 4S向け音声ナビゲーションサービス「Siri」の日本語対応だろう。

「Siri」とは音声を利用した「バーチャル秘書」のようなサービスで、マイクに向かって話しかけることで送信先を指定してメッセージを送ったり、リマインダーにメモを残したり、アラーム設定をしたり、音楽を再生するといったことができる。例えば「東京の天気を知りたい」と話せば、東京の天気予報をお知らせしてくれる。

iPhone 4Sの設定メニューの「一般」→「Siri」をオンにしておけば、ホームボタンを長押しすることでSiri機能を呼び出せる。

iPadシリーズではSiriを利用できないのは残念だが、音声による文字入力ができるようになったのは大きな変化だ。文字入力のキーボードにマイクボタンが付き、それを押すことで音声認識ができる。実際に試してみたが、なかなかの精度の高さだった。
Siriの日本語対応とともに、音声認識による文字入力も可能になった

iPadシリーズでは音声認識による文字入力が可能になった

(※初出では「Siri」がiPadシリーズでも利用できるかのように記載しておりましたが、誤りでしたので修正いたしました)

次のページでは、いよいよ登場したあのソフトをご紹介しよう。

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