株・株式投資

トップインタビュー~ビィズ・クロコ 橋本隆介編~(2ページ目)

日本経済を元気にするトップインタビューシリーズ。今回は、映像のプロとして27年以上も会社を存続させているビィズ・クロコ株式会社の橋本隆介社長が登場します。

川崎 さちえ

執筆者:川崎 さちえ

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【会社を存続させる力 4】引くときは一気に引く。でも、火種は残す 

ガイド:会社を存続させるために、最も重要なことは?

橋本社長:ハーバードの教えでは、起業できない人が就職するという考えがありますが、日本でも有名な起業家は就職してから起業したわけではないと思いますね。就職が悪いということではありませんが、1回きりの人生だから悔いのないようにしてほしいです。失敗しても簡単に諦めないでほしいのです。

でも、諦めなければならないときもあるのは事実です。そのときには、いったん引くけれど、完全には諦めなければいいのです。「諦めない」の根底にあるのは、火山の地下マグマのようにグツグツさせておくこと。これには、攻め際と引き際が大事で、見栄をはったり意地をはっていてはダメですね。冷静に状況を判断して、いったん引いてもまた攻めればいいのです。せっかくここまできたのに、という気持ちを捨てないといけません。

そういう意味でも3年とか10年のスパンが必要になってきます。10年の間に引いてみたり突っ込んでみたりするわけです。ずっとコツコツではうまくいかなくて、行くときは一気に行く、引くときは一気に引く。でも、火種は残す、ということです。
 

【会社を存続させる力 5】相談にのってくれる人、苦言を言ってくれる人がいた 

ガイド:会社を存続させるために、他にどんなことをしてきましたか?

橋本社長:僕はずっと、本気で親身になって相談にのってくれる人、苦言を行ってくれる人を周りにおく努力をしてきました。起業すると必ず孤独になるものです。その背景には、付き合うといいことがあると思って近寄ってくる人が増えるからです。残念ながら、そういう人は本当に親身になってくれる人ではないのですよ。

そういう人たちと一緒にいるとちやほやされて気持ちがいいのですが、見栄や意地が強くなるし、引き際が見えなくなってしまいます。そこで「これでいいのか?」と言ってくれる人がいれば冷静になれるのです。それにビジネスで引かなければならないときでもときでも、一緒に泣いてくれる人がいれば、力強いのですよ。再起も早いですしね。
 

【お金とは】自分への投資によって増やすことができるもの

ガイド:橋本さんにとってお金とはなんですか?

橋本社長:お金のミステイクは信用を落とす原因になります。だから毒にも薬にもなるものです。使い方が難しいけれど、とても便利なものであることは確かです。

ガイド:お金を稼いで増やすにはどうすればいいのでしょう?

橋本社長:お金を稼いで増やすには投資でしょうね。僕の場合には自分に投資してきました。自分で学校に行ったり、スタッフの勉強のために使ったり。先ほど話をした創る力、売る力、管理する力をベースにお金を使ってきました。結果、ものすごくリターンがありましたよ。人が育ちましたし、資本金も、最初は100万円でしたが、今は6000万円になりました。売上だって、ずいぶん増えましたからね。あの時の投資があるからこそ、今があるのだと思います。
 

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