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トップインタビュー~ビィズ・クロコ 橋本隆介編~

日本経済を元気にするトップインタビューシリーズ。今回は、映像のプロとして27年以上も会社を存続させているビィズ・クロコ株式会社の橋本隆介社長が登場します。

川崎 さちえ

執筆者:川崎 さちえ

フリマアプリ・ネットオークションガイド

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日本経済を元気にするトップインタビューシリーズ。ガイドが独自の視点で選んだ、新しいことに果敢にチャレンジし続けている企業のトップを紹介していきます。

ビィズ・クロコのトップ。橋本隆介氏。

ビィズ・クロコのトップ。橋本隆介氏。

今回は、ビィズ・クロコ株式会社の橋本隆介社長です。映像やイベントの企画、制作・運営、そしてプロデュースなどをメインビジネスとし、他にも貸し会議室のビジネスを展開したり、最近ではユーストリームを使った動画配信にも力を入れています。多くの経験から培った映像の技術には定評があり、まさしく企業の「クロコ」的な存在です。

ビィズ・クロコは創業から27年がたとうとしています。創業から3年以内に消える会社が70%、10年以内では90%を超える中、27年の歴史をつくったことに私は尊敬の念を感じています。なぜ橋本氏はここまで会社を存続させることができたのでしょうか。

【会社を存続させる力 1】常に3つの柱を持つことを考えてきた

ガイド:創業から27年ですが、会社の体制についてはどのようにしてきたのですか?

橋本社長:創業から27年を迎えようとしていますが、この間、4、5年に1回くらいは経営の危機に見まわれました。その中でも、常に自分がいなくなっても大丈夫な体制を作り続けました。もともと3人で創業しましたが、1人は大きな事故にあい、もう1人は亡くなってしまい、ひとリぼっちになってしまったからです。だから、ワン&オンリーになってはいけないと思いました。

ガイド:取引先については?

橋本社長:取引先をできるだけたくさん持つようにしました。売上を一極にしないで、少なくとも3つの柱を持とうと。僕の場合には、映像関係、貸し会議室、その他にわかれます。その他は企画室や研究室など雑多ではあるのですが、ここから何か新しいものが出てきたりもします。

ガイド:3つの柱をつくることは、いつごろから考えていたのですか?

橋本社長:ずっと考えていたことでした。やっぱり自分が一人ぼっちになってしまった経験もありますし、コンピューターが普及しだして、職人と言われる人たちが仕事を失うのを見てきたからです。それに、これまでいくつかの危機があって、その度に柱を複数持たないと、会社の存続が難しいことを肌で感じてきました。教育事業であるセミナールームのココデシカを開業させたのは2000年で、翌年に
は21世紀のビィズの姿として、映像関連事業、イベント関連事業、そして教育関連事業を加え、3本柱の確立を志すようになりました。貸し会議室は2006年にスタートさせています。そして、ユーストリームが登場してからはすぐに取り入れました。結果、現在の柱が映像、貸し会議室、その他の3つになったわけです。
柱を3つつくるのはけっこう大変ですが、まずは自分の得意なところ、専門性を持てるところから広げていけばいいかなと思います。

【会社を存続させる力 2】創る力、売る力、管理する力 

ガイド:社長として、どんな仕事をしてきたのですか?

橋本社長:これまで僕は、映像やイベントのプロデュースをしてきたこともあって、ブランディングの基礎知識はあります。もちろん、映像をつくるノウハウもありますし、人脈もあります。営業もやってきましたし、経営管理も経験しました。だから、創る力、売る力、管理する力。これが僕の専門性です。社長はこの3つの力が必要だと思います。

今は部下がいるのでほとんどを任せていますが、とはいってもグループ全部は見ています。全体の業務を見てコントロールするのが、今の僕の社長としての仕事です。

【会社を存続させる力 3】お金に関してルーズになることはありません。 

ガイド:震災後、イベントのキャンセルがたくさんあったと思いますが、どうやって乗り切ったのですか?

橋本社長:震災後は本当に仕事がありませんでした。3月から5月はイベントもほぼ全部キャンセルになりましたからね。しばらくはイベントなどはできないと判断して、6月に行われる株主総会にフォーカスしようと決めました。株主総会は、震災に左右されずに行われますからね。これを決めたのは4月のことです。ここで僕たちのユーストリームの技術が活かせると思ったのです。

もう1つは学会です。学会も震災にはあまり関係なく行われるので、株主総会と学会に集中して営業をかけました。

9月頃まではみんな真っ青な顔をしていましたが、その中でも工夫することやできることはあるのですよ。一方で長期的に考えることも大切です。どんな内容のことでも3年先は考えるようにしています。その計画を話したとき、信用してくれる人がいるのが27年の重みだと思いますね。信頼を裏切ることはしませんでした。特にお金に関してはルーズになることはありません。 

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