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『家賃滞納』、その先はどうなる?(2ページ目)

オセロの中島さんが東京都渋谷区にある個人事務所名義のマンションの家賃滞納をしているとニュースされています。このまま家賃滞納をし続けると、どうなるのでしょうか。

加藤 哲哉

執筆者:加藤 哲哉

賃貸・部屋探しガイド

家賃を滞納し続けるとどうなるか?


◎手紙が「内容証明郵便」となって送られてくる
連絡をしたにも関わらず支払われない場合には、「内容証明郵便」が送られてきます。これは、手紙の内容や出した日時、送付人と受取人などを郵便局が証明してくれるものです。万が一、裁判をすることになった場合、証拠として効力を発揮しますし、一般的な手紙と比べて送付人の真剣さを受取人に伝える手段としては有効になります。

内容証明郵便は、文章の最後に郵便局長の証明判子が押されており、普通の郵便とはちょっと違った重みがありますので、これが送られて来たら(もちろん送られてくる前にもですが)送り主ときちんと話し合うことが大切です。無視したり逃げ隠れしても解決にはなりません。早め早めの相談が大切です。


◎連帯保証人にも連絡される
再三にわたる電話や手紙、また訪問などによっても家賃が支払われなかった場合には、連帯保証人にも連絡されるでしょう。連帯保証人を保証会社に依頼している場合には、保証会社からの連絡がくることになります。


◎訴訟の準備をする警告文が!
たいていの人なら、内容証明や督促状などが届いた時点で不動産会社や大家さんに連絡をするでしょう。そこで話し合いによる円満解決をすることが一番いいのですが、中にはどんなに連絡をしても無視する悪質なケースもあります。そうなると、法的な手段を取らざるを得ません。
訴訟の準備をするといった内容の警告文が届くでしょうし、実際それでも応じなければ裁判、ということになります。裁判は、金額が少なければ少額訴訟のときもありますし、高額であれば一般的な裁判を起こすことになります。


◎裁判にも応じなければ、強制退去
カーテン

強制退去にはならないようにしたい


今回のように裁判を起こすという連絡があったにも関わらず、それに応じなければほぼ原告側の請求が認められます。中島さんのケースでは、未払い家賃の支払いと退去を命じられていますが、明け渡しに応じなかった場合には、原告側が強制執行を申し立て、執行官が現地に赴いて執行勧告をし、その語執行官立ち合いのもとで引っ越し業者などによって荷物を搬出されます。中島さんのケースでは、4月ごろがその時期であるだろうと予測されています。


ここまで進んでしまうと、原告・被告どちらも精神的・肉体的にかなりダメージを受けることでしょう。そうなる前に、まずは相談すること。家賃の支払いが遅れそうになった時点でまず自分から管理会社や大家さんに連絡し、自分の状況を話しましょう。いつになったら支払えるのか、支払えそうにないのならどうするのか。早めに話せば、きっとこじれることなく最善策を見いだせると思います。

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