すぐに使える技術でエゴとエコを両立
最高出力306ps/最大トルク400Nmを発生する3リッター直噴ターボエンジンに、最高出力55ps/最大トルク210Nmのモーターを組み合わせた。燃費は100kmあたり6.4~7リッター(EUテストサイクル値)
ハイブリッド車のリポートとなると、どうしても難しい話が続きがちだが、早い話がこのクルマ、今すぐに使える技術を使って、エゴとエコを最大限に両立しようとしただけである。
そのことは、乗ってみればすぐに分かる。最近のBMW車には必ずECO PROモードが備わっているが、アクティブハイブリッドをこのモードで走らせると、正にエコ走りである。5シリーズでありながら、重厚感もたっぷりに、しずしずと走る。心穏やかに、急がず、時間と環境にまかせてゆっくり目的地に向かうといったシーンで、このうえなく気持ちいいクルマになるのだ。もちろん、エンジン始動のショックなどは皆無。ただ、1500回転以下で、ややパワートレインが心もとない。
ところが、スポーツプラスモードにして、直6フィールをめいっぱい楽しみたいぞ! と思った瞬間、これは今までどおりのBMWらしい“エゴ”カーになる。豪快な加速はもとより、ハイブリッドシステム搭載によるハンドリングへの悪影響もほとんどない。ハイブリッドであることなど、ソッコー、忘れてしまう。昔のモデルでいえば、540iクラスのV8自然吸気で走っている気分だ。
というわけで、もちろん走行モードはまだ他にも選ぶことができるのだけれども、新しさをアピールするのであれば、いっそ、スポーツプラスとノーマルとECO PROモードの3つくらいでいいのでは?! と思ってしまった……。
日本への上陸は夏前。値段は、535i以上550i以下、だから車両価格900万円台前半、か。
結論、こりゃあアクティブハイブリッド3が楽しみだなあ。
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