ドイツ/ドイツ基本情報

ドイツの両替

ドイツの通貨はユーロ。現金、トラベラーズチェック、クレジットカード……現地に持ち込む通貨をどうするか。それぞれのメリット、デメリットを考慮しつつ準備をしましょう。

坪井 由美子

執筆者:坪井 由美子

ドイツガイド

ドイツの通貨はユーロ

euro

ドイツの通貨はユーロ。高額紙幣は使いにくい店もあるので注意

2002年、欧州単一通貨ユーロの導入に伴い、ドイツの通貨はマルクからユーロに切り替わりました。ユーロは2012年2月現在、ヨーロッパでは26カ国で使用されていて、数カ国をまわる旅行の際にも各国ごとに両替する手間がありません(※イギリスやデンマークなど一部例外あり)。ユーロには7種類の紙幣と8種類の硬貨があり、コイン表面のデザインは各国共通ですが、裏面はそれぞれの国独自のデザインになっています。100ユーロ以上の高額紙幣は小さな店やタクシーなどでは断られることもありますので、両替の際にはできるだけ少額紙幣をお願いするとよいでしょう。

昔ドイツを旅行したときに残っていたドイツマルクを両替したい、という場合はドイツ連邦銀行(Deutsche Bundesbank)へ。ドイツマルクの紙幣・硬貨とも無期限・無手数料でユーロに交換することができます。

通貨を用意する

ドイツに持ち込む通貨は、安全のためにも現金だけでなく、トラベラーズチェックやキャッシュカードを併用するなど、それぞれのメリットや注意点を考慮して準備しましょう。

■現金
安全性を考慮すれば多額の現金を持ち歩くのはおすすめできませんが、交通費や小さな買い物、チップなど、現金は何かと必要です。高額の買い物やホテル、レストランなどでの支払いはできるだけクレジットカードを使い、手持ちの現金は最小限におさえましょう。慣れない海外の都市で両替所を探すのは手間がかかりますし、レートも日本の方が若干有利なことが多いので、日本国内で両替しておいたほうが無難です。

■トラベラーズチェック(T/C)
現金と同じ価値を持ち、紛失や盗難にあっても再発行されるので安全性は抜群。ですがドイツでは店で直接使えないことが多く、いったん銀行などで両替しなければならないのが難点です。

■クレジットカードやキャッシュカード
大金を持ち歩く必要がなく、紛失しても手続きを取れば実害のほとんどないクレジットカードは海外旅行の必需品。現金が足りなくなったらATMで現地通貨を引き出せますし、ホテルやレンタカーを借りる際のデポジット(保証金)や身分証明としても重宝します。ドイツではVISAやマスターカードが主流ですが、何種類か用意しておくと安心ですね。また、個人商店やカフェなどではカードが使えないことがあるのでご注意ください。

ドイツでの両替

atm

提携カードでユーロを引き出せるATMが便利

現地で両替ができるのは、空港、ホテル、銀行、両替所などです。一般に空港やホテルの両替レートはあまり良くないので、当座に必要な分だけの両替にしておいたほうがよいでしょう。街なかの銀行や両替所は店舗ごとに手数料やレートが多少異なります。交換レートが高い場合は手数料も高く、手数料が不要な場合は交換レートが不利ということも多いので、時間に余裕があれば何カ所か回ってチェックすることをおすすめします。また、提携カードを持っていれば現地のATMでユーロを引き出すことができます。ドイツの都市ではいたるところにATMがあり、夜間も利用できるので便利です。

銀行の営業時間は、通常は平日の9時~12、13時くらいまで、昼休みを挟んで午後は14時くらいから16時前後まで。土・日・祝日は休業ですが、主要駅や空港内の銀行は営業時間が長く、空港では早朝から深夜まで開いています。郵便局は平日8~18時、土曜日は午前中のみ営業、日曜・祝日は休業。両替所は通常9~20時の営業です。

再両替は現地でも日本へ帰国してからでも可能ですが、両替ができるのは紙幣のみなので、硬貨は現地でうまく使い切ってしまいましょう。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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