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覚えておくと役に立つかも? 犬の用語集-【さ行】(2ページ目)

犬の世界にはわりとよく使われるものからより専門的なものまで特殊な用語があります。犬との生活の中で、覚えておくと役に立つこともあるでしょう。

大塚 良重

執筆者:大塚 良重

犬ガイド


犬の体-被毛と毛色

マルチーズ

多くの犬種がダブル・コートである中、マルチーズなどのようにアンダー・コートをもたないシングル・コートの犬たちもいる。

逆毛(さかげ)
肛門の周りなど本来の被毛の流れに逆らって生えている毛のこと。
サク/ブレーズ(Blaze)
額の中央から鼻筋、口吻部にかけてある白い模様のこと。シェットランド・シープドッグやラフ・コリー、ウェルシュ・コーギーなど。
差し毛(さしげ)
日本犬に対してよく使われる言葉で、オーバー・コートの地色の上に別な毛色がまばらに入り混じっている(差している)毛色のこと。
サドル(Saddle)
背中に大きく広がる馬の鞍のように見える黒い斑模様のこと。たとえば、ビーグルやエアデール・テリアなど。
サム・マーク(Thumb Mark)
前脚のパスターンにある黒い斑模様のこと。トイ・マンチェスター・テリア(イングリッシュ・トイ・テリア)やミニチュア・ピンシャーなど。
サンディ(Sandy)
砂のような毛色。たとえば、ベドリントン・テリア。
ジェット・ブラック(Jet Black)/コール・ブラック(Coal Black)
真っ黒、純粋な黒い毛色。
シェード(Shade)
一本の毛の根元側と毛先側とに濃淡がある被毛。シェーデッド・レッドやシェーデッド・クリーム、シェーデッド・シルバーなどがある。
下毛(したげ)/アンダー・コート(Under Coat)
下毛(副毛)のこと。多くの犬種で一つの毛穴からオーバー・コート(上毛/主毛)とアンダー・コートの2種類の毛が生えており、内側の柔らかく密生した毛をアンダー・コートと言う。換毛期に主に抜けるのは、このアンダー・コートのほう。中にはマルチーズやヨークシャー・テリアのようにアンダー・コートをもたない犬種もいる。
シャンパン(Champagne)
シャンパンの色に似た毛色。たとえば、プードル。
触毛(しょくもう)
一般的に「ヒゲ」と言ったりするが、口の両側に生えている太くて長い毛のこと。
ショート・コート(Short Coat)
短毛のこと。
シルキー・コート(Silky Coat)
絹糸のように柔らかく光沢があって長い被毛。代表的なのはヨークシャー・テリア。
シルバー(Silver)
銀色、または明るい灰色。プードルやシルキー・テリアなど。
シルバー・グレー(Silver Gray)
銀色がかった灰色。代表的なのはワイマラナー。
シルバー・バフ(Silver Buff)
もみ殻、藁のような色をバフと言うが、その中でも薄めで銀色がかった毛色。代表的なのはアメリカン・コッカー・スパニエル。
シルバー・ブラック(Silver Black)
毛先は銀色になっている黒い毛。
シルバー・ブリンドル(Silver Brindle)
黒または暗い毛色の中に銀色の毛が差しているもの。
白(しろ)/白毛(しろげ)
白い毛色。日本犬では耳や首、背中、腰、尻尾などに淡い色が出ることがあるが、これをよごれ白、または赤ボケと呼ぶ。
白足袋(しろたび)/ソックス(Socks)
体は有色被毛で、足先が靴下をはいたように白い毛色になっているもの、その足先を意味する。
シングル・コート(Single Coat)
アンダー・コートがなく、オーバー・コートだけの被毛。マルチーズやヨークシャー・テリアなど。
ジンジャー(Ginger)
生姜の色のような、やや赤みがかった茶色。ブリュッセル・グリフォン、コーカシアン・シェパードなど。
スカート(skirt)
ラフ・コリーやシェットランド・シープドッグのような首周りの豊富な被毛(エプロン/フリル)の下部を指す。
スタッグ・レッド(Stag Red)
鹿のような赤茶色。ミニチュア・ピンシャーやイタリアン・コルソ・ドッグなど。
スターリング・コート(Staring Coat)
毛艶がなく、荒れている状態の被毛。
スタンド・オフ・コート(Stand Off Coat)/開立毛(かいりつもう)
被毛が立ち上がって、開いたように見えるものを言う。たとえば、ポメラニアン、日本スピッツなど。
スティール・ブルー(Steel Blue)
鋼青色。濃さによってダーク・スティール・ブルー、ライト・スティール・ブルーと呼ぶ。代表的なのはヨークシャー・テリア。
スプラッシュ(Splash)/スプラッシュ・コート(Splash Coat)
一見、白が地色のように見えるほど白い毛が多いもの。または、理想とされる白斑の程度より明らかに多いもの。もしくは、白の地色にあるはっきりとした不規則な斑模様、逆に地色にある白のはっきりとした不規則な斑模様があるもの。たとえば、セント・バーナード。
スペクタクル(Spectacle)/スペクタクル・マーキング(Spectacle Marking)
まるで眼鏡をかけているように見える模様。
スポット(Spot)
斑点模様。たとえば、ダルメシアン。
スマット(Smut)
地色は単色で、マズルと顔部が黒い毛で覆われているもの。たとえば、ブルドッグ。
スペクル(Speckle)
小さめの斑点模様のこと。
スモーク(Smoke)
煙のようなくすんだ黒灰色がかった毛色。
スモーク・ブルー(Smoke Blue)
スモークの青みがかったもの。
スムース・コート(Smooth Coat)/スムース・ヘアード(Smooth Haired)
短毛で、真っ直ぐな被毛。
スレート(Slate)
濃いめの青みがかった灰色。
スレート・ブルー(Slate Blue)
鳩を連想させるような青灰色。ピジョン・ブルーと言われることもある。
セーブル(Sable)
黒貂色と言われる毛色。茶色やフォーン、ゴールド、シルバー、灰色など薄めの地色の中に黒い毛が入り混じったもの。たとえば、シェットランド・シープドッグやラフ・コリー、ポメラニアンなど。
セルフ・カラー(Self Color)/ソリッド・カラー(Solid Color)/ホール・カラー(Whole Color)/一枚毛(いちまいげ)
毛色が単色であるもの。
ソックス(Socks)/白足袋(しろたび)
体は有色被毛で、足先が靴下をはいたように白い毛色になっているもの、その足先を意味する。
ソリッド・カラー(Solid Color)/セルフ・カラー(Self Color)/ホール・カラー(Whole Color)/一枚毛(いちまいげ)
毛色が単色であるもの。

グルーミング

サッキング(Sacking)
シャンプー後に体をタオルで包んで被毛を落ち着かせること。
シザーリング(Scissoring)
鋏を使って被毛をカットする作業。
スイニング(Thinning)
梳き鋏などを使い、被毛を梳く作業のこと。
スウェル(Swell)
プードルやシー・ズーなどで長く伸びた頭部の被毛を頭上でピンを使ってとめた時に、おでこの部分にできるふくらみのことを指す。
ストリッピング(Stripping)
被毛の再生を促すために無駄な毛を引き抜く作業のこと。テリア種では通常このストリッピングが必要となるが、ドッグ・ショーには出さない一般家庭犬の場合はバリカンなどで処理することも多い。
スリッカー(Slicker)
グルーミング用具の一つで、細い針金が植えてあるブラシ。毛のもつれをほぐしたり、無駄なアンダー・コートを梳き取る時、シャンプー後のドライングの時などに重宝する。

トレーニングとドッグ・ショー

サイレント・ドッグ・ホイッスル(Silent Dog Whistle)
犬笛。聴域を調節することができ、音域によっては人間の耳にも充分聞こえる音が出る。
サブミッシブ
飼い主や人、リーダー犬などに対して従属的な意識が強い犬のこと。または、その行為。
参考犬(さんこうけん)/供覧犬(きょうらんけん)
ドッグ・ショーでは審査対象外で特筆すべき賞歴をもった犬や有名な種オス犬などが供覧に出されることがあり、そうした犬たちのことを指す。
シーイング・アイ・ドッグ(Seeing Eye Dog)
盲導犬のこと。
ジーガー(Sieger)
ドイツ語でオスの優勝犬。ジャーマン・シェパード・ドッグなどでよく使われる。
鹿犬(しかいぬ)/ディア・ハウンド(Deer Hound)
主に鹿猟に用いられる猟犬のこと。細身でスピードに長けた犬が好まれる。
ジーゲリン(Siegerin)
ドイツ語でメスの優勝犬。
猪犬(ししいぬ)/ボア・ハウンド(Boar Hound)
主に猪猟に用いられる猟犬のこと。スピードは劣ってもより勇猛果敢な犬が好まれる。
視符(しふ)
手や体の動きを使って犬にコマンドを出すこと。
ジャッジ(Judge)
ドッグ・ショーや競技会などの審査員。
出陳目録(しゅっちんもくろく)
ドッグ・ショーに出陳する犬の名や性別、生年月日、毛色、繁殖者、所有者、審査クラスなどが記された目録。
障害飛越(しょうがいひえつ)
訓練競技会およびそのトレーニングにおける科目の一つで、ハンドラーのコマンドによりハードルまたは板壁を飛び越える動作のこと。
嘱託警察犬(しょくたくけいさつけん)
日本の警察犬の場合は、警察に所属している犬と、民間所有の犬であり、警察の要請に応じて出動する犬との2種がある。後者の犬を嘱託警察犬と呼ぶ。
ショー・リード(Show Lead)
ドッグ・ショーに出陳する時に使用されるリードで、一般のリードに比べて細く、その犬をより引き立てるような色のものを選ぶことが多い。
スタッキング(Stacking)/セット・アップ(Set Up)
ドッグ・ショーにおいて、審査が行われるリング内でその犬のよさを最大限にアピールできるようポーズをとらせることを意味する。
スタンダード(Standard)/犬種標準(けんしゅひょうじゅん)
各ケネルクラブによって、その犬種のサイズや毛色、被毛、歩様、気質、特性など望ましいとされる基準について明文化されたもの。ドッグ・ショーではこのスタンダードに沿って審査が行われる。
スチュワード(Steward)
ドッグ・ショーにおいて審査の進行を手助けする審査員の補助係。
スペシャルティ・ショー(Specialty Show)
単独犬種で行われるドッグ・ショー。
声符(せいふ)
言葉を使って犬にコマンドを出すこと。
セット・アップ(Set Up)/スタッキング(Stacking)
ドッグ・ショーにおいて、審査が行われるリング内でその犬のよさを最大限にアピールできるようポーズをとらせることを意味する。
ソフト・マウス(Soft Mouth)
猟の獲物を咥えて運ぶ際に、獲物を傷つけないよう軽く咥えることができる能力のこと。鳥猟犬、中でも回収作業を得意とするレトリーバー種には特に求められる能力。

ブリーディング

サイア(Sire)
父犬のこと。
シーズン(Season)/ヒート(Heat)/エストラム(Estrum)
発情期のこと。エストラムは学術用語で、虻(ギリシャ語でエストラム)が活発に飛び回る様子が発情期の動物を連想させるところからきている。一般的にはシーズン、もしくはヒートという言葉が使われることが多い。
スタッド・ドッグ(Stud Dog)
種オスのこと。
スタッド・フィー(Stud Fee)
交配料のこと。
スタッド・ブック(Stud Book)
公認犬種における犬の名前や父母犬の名前、生年月日、性別、一緒に生まれた子犬の数、毛色などを記録したもの。犬籍簿。
ストレイン(Strain)
家系、系統のこと。
性徴(せいちょう)
オス犬はオスらしく、メス犬はメス犬らしい表現、またその特徴を意味する。「性徴に欠ける」「性徴感がある」などと使ったりする。

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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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