昔を思い出す
視聴率が高いとはいえないけど、初回からの視聴率の低下が少なく手堅いのは昔を思い出す三作。『最後から二番目の恋』は90年代恋愛ドラマの二十年後という感じ。ヒロインが貧乏なら現代的なんですが、家一軒ポンと買えるところがまだバブルを引きずっています。
『13歳のハローワーク』はそのバブルの1990年と現代をいったりきたりして人生をやり直そうとするところに、過去の反省が感じられます
そして昭和のホームドラマを感じさせるのが『早海さんと呼ばれる日』。ところが母親(古手川祐子)がそんな昭和な家を飛び出して、その後に現代の家族を再構築しようとしているので、テーマは意外に現代的。最大の見所は「家事ができない松下奈緒」を見ることなんですが、それだけのことなのに結構楽しい所が新鮮な発見でした。
裏もドラマ
このグループは始まる前はかなり期待されていました。しかし『最高の人生の終わり方』には『聖なる怪物たち』、『ハングリー!』には『タイトロープの女』、『運命の人』には『早海さんと呼ばれる日』と裏にも連ドラがあり、直接のライバルには勝ってはいるものの、決め手に欠けて振りきれずにいます。ところでここで思い出すのは昨秋に放送していた『南極大陸』。放送開始前に収録を終えている放送形態なんだから、どうせだったら寒い盛りの1月から放送していればよかったのに。ちょうど砕氷艦「しらせ」が18年ぶりに昭和基地近くに接岸できないというニュースも伝わって来ました。『家政婦のミタ』のような超強力なライバルがなく、たぶん視聴率トップをとれて面目を保てたんですけどねえ。うまくいかないときはすべて裏目に出てしまうということでしょうか。
深夜のおすすめ
あとガイド個人的なおすすめは日本テレビ系の『ティーンコート』。少年犯罪という重くなりがちなテーマを、同世代が裁くという突飛な設定で明るく描いています。なにより主役の剛力彩芽のネコ科のかわいさを引き出して魅力的。
瀬戸康史、森廉、大和田健介、それに二人は十代に見えないぞの村川絵梨とキングオブコメディの今野浩喜といった面々もそれぞれキャラが立っているのも見所。
深夜ドラマですが日本テレビ系の多くの局で見ることができるようですのでおすすめしておきます。
視聴率グラフ