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トップインタビュー~株式会社壮関 関雅樹編~(4ページ目)

日本経済を元気にするためには、新しいことに果敢にチャレンジする元気な会社が必要です。そして、私たち自身、元気な会社があると知ることで、日本経済の明るい未来を夢見ることができるのではないかと思うのです。日本経済を元気にするトップインタビューシリーズ。今回は、株式会社壮関の関雅樹社長です。

川崎 さちえ

執筆者:川崎 さちえ

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【販売の考え方】多様化に対応することが生き残るために必要

以前は、100円均一のお店との取引はなかったのですが、最近取引を始めました。たとえば、通常200円の商品を100円で売ると、たとえそれが100円用の商品であっても、そもそもの価値を下げてしまうことになります。でも、見方を変えれば、消費者が商品に持っている価値が上がったことになると考えたのです。というのも、これまで200円で買っていたモノが100円で買えるようになったということは、消費者からすれば「え?これを100円で買えるの?」という感覚になりますよね。つまり、安い商品を買うということではなくて、いいモノが100円になったから買うということです。消費者は安いものしか買わないと言われることもありますが、そうではありません。商品価値を知って、ちゃんと選んで買っているのですよ。

もちろんコンビニはコンビニの価値、女性向けには女性向けの価値があるので、チャネルやターゲットに合わせて商品を変えていかなければなりません。昔は「これがいい!」となれば、みんなが同じものを持ちました。でも今は、人それぞれ違うことを望んでいます。これからはたくさん売れる時代ではないですよ。だからターゲットをしぼった商品をつくる必要があります。多様化に対応することが生き残るために必要だと思います。

【起業する人へ】四六時中仕事をしなさい

これから起業する人たちには「四六時中仕事をしなさい」と伝えたいですね。中途半端でうまくいくほど仕事は甘いものではないです。でも仕事のことを24時間必死に考えていれば必ず道は拓けます。そこまで真剣に掘り下げて考えなければいけません。

若いうちは何回失敗してもいいのです。それは失敗じゃないのですよ。私は30代のとき親戚のおじさんに「まだ若いな。やり直しがきくな」と言われたとき、「あ、まだまだ行けるんだ」と思ったのです。それがすごく心の支えになりました。ただ、立ち直れないような失敗をしたらダメです。たとえば、いきなり巨額の資金を費やしたらそれは危険です。

私は生まれ変わっても社長をやりますよ。苦労もありますが、成功したときの充実感はなかなか経験できません。それに毎日がエキサイティングです。うまくいったら最高に嬉しいし、失敗してもそれをバネにしてやれる。創業当時は生まれ変わったら絶対に社長にはならないと思っていましたけど、仲間が増え、商品を求めてくれる方がいて、20年前は「無」だったモノが今は何百万人の人が喜んでくれるモノとなりました。それをリアルに感じられたとき、起業してよかったなと思いましたね。もし私が起業しなかったら茎わかめもこの世になかったかもしれない。起業はたくさんの人に喜びとか嬉しさを与えることができるのです。私も、ようやくそう思えるようになってきましたよ。

【日本経済を元気にするトップインタビューシリーズ】
ソーシャルゲームを手がけ、2011年9月マザーズ上場。今波に乗るKLab株式会社のトップ。 真田哲弥編

ライブドアショック後、堀江氏から社長のバトンを受け取った人物。シニアをターゲットにしたSNSを運営する小僧com株式会社のトップ。平松庚三編
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