ノウハウが無ければ店に依頼したほうが安上がり

カーオーディオショップは、毎日クルマへの取付けを行い、いい音でスピーカーを鳴らすためのノウハウを蓄積してきている。例えば、スピーカーを固定するバッフル板だって、クルマに合わせて形状を工夫していたりするし、材質にもこだわりがある。

また、よりスピーカーの性能を引き出そうと思ったら、ドアの鉄板を制振したり吸音材を貼るなどのチューニングが必要だが、ただ単にベターっと制振材などを貼っているわけではない。

より良い音でスピーカーが鳴るように、個々のドアに応じて適材適所に効果的な部材を使用しているのだ。これは何百、何千台というクルマへの施工を行ってきたからこそできるワザだ。
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これは東京のグランドノート(http://www.grandnote.com/)という専門店が制作したベンツCクラス用のバッフル。ノウハウが詰まっている


これを見よう見まねでやろうと思っても、それなりのスキルが無ければうまくはいかない。見た目、同じように仕上がったとしても、出てくる音の違いは歴然だ。

このあたりの音の差も含めて技術料であり、取り付けに関するコストなのだから、音に関する知識や取り付けのスキルがない人は、無闇に「自分で取り付けてみよう」などと考えず、ショップに任せたほうが無難だ。

ましてや、初めて自分で取り付けようと思ったら、工作機材などが必要。それらを揃えるには、けっこうなコストがかかる。また、たとえ工作機材を揃えたとしても、カーオーディオ・プロショップが持っている機材とは工作精度が違う。

オーディオをいい音で鳴らすには、左右のスピーカーをまったく同じ条件で鳴らしてやるなど精度がものすごく重要で、機材でも大きな差が出てくる。それらを考えると、カーオーディオショップでの取付けにかかるコストは高いとはいえない。


配線のノウハウも大事な技術料

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こんな配線でいい音がするわけがない

カーオーディオの取り付けにかかるコストは、スピーカーだけではない。配線も音の善し悪しを左右する重要なポイントだ。自分で取り付ける場合、長い配線をぐちゃぐちゃにまとめてフロアカーペットの下につっこんでしまうこともあるだろう。

このような配線の処理は、量販店で取り付けたクルマでも、まれに見かけることがある。時間で作業する量販店では手間をかけるとそれだけ料金が上がってしまうため、あえてそのような配線処理で済ませてしまうこともあるのだ。もっとも、量販店がすべてこうと言っているわけではなく、大半はきちんと配線処理をしているからご安心を。まれにあるということだ。

この点、カーオーディオショップは、配線にも手間を惜しまない。例えば、カーナビやデッキの付属ケーブルは余裕を持たせて長めに設定してあるが、配線がからまないよう、不要な分はカットするし、ワンタッチで線と線をつなぐのに手軽なタップは、音が悪くなるからと、絶対に使わない。

またインパネのデッキからラゲッジルームのパワーアンプにラインケーブルやスピーカーケーブルを配線するときは、シートを外し、ノイズの影響が出ない場所を考えながら配線する。このような手間とノウハウの使い方で、音はまるっきり違ってくるわけだ。

カーオーディオショップでの取付費用は、取付けに関わる直接のコストだけではない。ノウハウや技術料を含め、最終的には「いい音」への対価として払うわけだ。それを考えると、けっして高いわけではなく、むしろ安いと思う。


よい取り付け店を見つけるコツは、まず店主と話すこと

とはいえ、お店によってもレベルはまちまちだから、支払った金額に対して高い満足度を得るためには、よいお店を見つけることが必須。ではそのお店を見つけるコツはというと、ショップには必ずデモカーがあるので、その音を試聴し、店主と話をしてみる。話の内容とデモカーの音が一致していたら、良心的な店と思っていい。

また、何軒かお店を回れるようなら、複数の店を尋ねてみるといい。その中で、最も好みに近い音がするお店、話が通じる店主のお店を選ぶといいと思う。



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