新開発のCXフォーマットCMOSセンサーを搭載
CXフォーマットと呼ばれる新開発のCMOSセンサーのサイズは13.2mm×8.8mmのいわゆる1インチ(型)サイズ。マイクロフォーサーズの3/2インチ(型)よりひとまわり小さく、コンパクトデジカメに使われている1/1.7インチ(型)に比べると2倍近く大きなサイズで、35mmフィルム換算の焦点距離倍数は約2.7倍となる。そう、「Nikon 1」というシリーズの名称は、この1インチからとられているのだ。有効画素数は約1010万画素でスペック的には少々物足りなく感じるが、画質重視だと妥当なラインだ。
レンズマウント「Nikon1マウント」は、1インチサイズの撮像センサーから命名された
ダイナミックレンジが広く、暗所から明るいところまでしっかり描写している
そしてレンズマウントの名称も「Nikon 1マウント」。電気接点は12個備えているが、同社のデジタル一眼用「ニッコールFマウント」と互換性があり、別売のマウントアダプター「FT1」を使用すれば、50年以上の歴史を誇るニコンの一眼レフ用交換レンズを装着でき、AFや露出などの制御(AF-Sレンズなど電気接点を持つレンズのみ)も可能なのだ。ちなみにフランジバック(マウント面と撮像素子までの距離)は17mm。
マウントアダプターFT1(希望小売価格2万3310円)
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