この調査の目的は、国土交通省が「住生活基本法に基づき、10年間を計画期間とする『住生活基本計画(全国計画)』(2006年9月閣議決定)を策定し、住生活の安定の確保及び向上の促進に関する施策の総合的かつ計画的な推進」を図るためのもので、「今後の社会経済情勢の変化及び施策の効果に対する評価を踏まえて、おおむね5年後に見直し、所要の変更を行う」一つの方法として、国土交通行政インターネッ トモニターを活用したアンケート調査を実施したそうです。
一見同じような調査に見えますが、「住生活総合調査」では、これまでの住まいの満足度が浮き彫りになってきたのに対して、「住生活に関する国民アンケート~」では、これからどんな住まいに住みたいかが、垣間見える結果となっています。では、アンケートの結果を見てみましょう。
根強い持ち家志向
詳しい内容は国土交通省のアンケート結果を見ていただくとして、主な調査データの概要は以下の通りです。・モニター数1,199名(回答者数994名 回答率82.9%)
・年代別では40歳が4割以上
(40歳代→30.9% 30歳代→28.9% 50歳代→16.8%)
・男女比はほぼ同数(男性→50.1% 女性→49.9%)
・世帯人員は2~4人家族がほぼ均等の割合
(2人→26.6% 3人→25.8% 4人→24.9%)
現在、一戸建てに住んでいる人も意外に多いことがデータからよくわかります
そして、理想の住まいの形態については68.7%の人が持家を選択。賃貸住宅を選んだ人はわずか6.7%です。年代別に見ても、持家を希望しているのは、20歳代で58.9%、30歳代で70.5%、40歳代が65.8%、50歳代68.9%といずれの世代も50%を超えていました。調査結果にも書かれていますが、「住宅取得意欲は根強い」ですね。
次ページでは、理想の家の建て方について紹介しましょう。