PS Vitaもう買った?
2011年12月17日に発売されたPlaystation Vita(以後PS Vita)。日本が最も早く発売されることもあり、世界的にも非常に大きな話題となっており、発売日の行列も世界各国で報道されたようだ。SCIにとってPSPに続く2代目の携帯ゲーム機となるPS Vita。ゲーム専用機としては初となる3G通信に対応したこともあり、やや特徴的なハードとなっている。今回はPS Vita購入時に気をつけて欲しい基本的な事柄を集めておいた。
ぜひ、参考にして欲しい。
容易に購入できる
発売日からだいぶたったが、PS3の反省からか、在庫は潤沢に用意されているようだ。印象としては「まだあまり売れていない」というほうが近いかもしれない。ローンチタイトルは豊富だったが、まだなかなかキラータイトルと呼べるものが不足しているのかもしれない。ただ、注意したいのは3G版かWifi版か。入手しやすいのは圧倒的に3G版だが、3G通信機能は外出時にPS VITAを持ち歩かないのであれば必要ない。PSP互換はある
PSPに続く携帯ゲーム機ではあるが、PSPとは違いディスクドライブ(UMDドライブ)が存在しない。その為、PSPのダウンロードタイトルのみプレイ可能となっている。SCEではUMDを所持しているユーザーのため、UMDパスポートというサービスを提供している。これは対応タイトルをPlaystationNetwork(以後PSN)に登録することで、同タイトルのダウンロード版を安価に購入できるというサービス。登録にはUMDドライブを持つPSPが必要になるが、PS Vitaではスムージングがかかること、右スティックが使用可能になること、有機ELで表示されることなど利点も多い。また、公式サイトで互換タイトルが検索できるのであわせてチェックしたい。
通信プランは注意
3G版とWiFi版の2種類発売されているPS Vita。自宅以外では通信する予定が全くないのであればWiFi版で十分なのだが、GPSが付かない点と今後も3G化することができない点は注意したい。少しでも外出時に使用する可能性があるのなら3G版を選択したいところだ。ただ、3G版に同梱されるSIMカードは「通信可能時間が100時間」という時間制限のプリペイドのものであること、通信速度が128Kbpsと低速であることは注意しておきたい。
2012年3月には1,580円という低価格な定額プランも開始される。やはり定額がいいというユーザーはプリペイドを使い切った後に検討するといいだろう。また、サポート外の行動ではあるがb-mobileのSIMカードが使用出来たという報告もある。
専用メモリは必携
PSPではメモリースティックを使用していたが、PS Vitaは独自規格の専用メモリカードが必要となる。本体内にセーブ可能なメモリが用意されていないため、事実上専用メモリカードがないとセーブすらできない。タイトルによってはソフト内にセーブエリアを用意するものもあるそうだが、基本的には専用メモリ必須、と考えておいて間違い無いだろう。TV出力はできない
PSPで実現したTV出力はPS Vitaでは対応しない。そういえば初代PSPもTV出力出来なかったので、今後のモデルチェンジで可能になるのかも知れない。トルネも対応
PS3で地上デジタル放送を受信・録画できる「トルネ」。アップデートによりPS Vitaへの書き出し、リモートプレイに対応した。PS Vitaに書き出されるビデオは画面に合わせた高解像度なものになる。また同じアップデートで書き出し時間の短縮なども実現している。PSPで対応したファイル形式は一部対応しない
上記の通りPS VITAは専用の外部メモリカードを採用しており、このメモリカードはPS VITAでないと読み書きできない。必然的に、PS VITAでマルチメディアファイルを再生する場合、PS VITAを直接PCなどに接続してやらないと外部メモリカードに保存することはできない。そして再生可能なファイル形式だが、PSPで対応したATRAC、WMAは現段階で対応していない。好きな音楽でゲームをプレイ
いわゆるカスタムサウンドトラックと言われる機能だが、ゲームをプレイ中でも好きな音楽(外部メモリに保存したファイル)を再生することができる。特にレースゲームやパズルゲームなどのプレイ時には非常に役に立つ機能なので、ぜひ使用してみて欲しい。ゲームアーカイブスはプレイできない
現在のところ、PS VITAでゲームアーカイブスをプレイすることができない。今後アップデートで対応する可能性は大きいが、今現在PS VITAで初代PSのタイトルをプレイする方法は1つだけある。それはリモートプレイを使用する方法だ。PS3を所持している場合に限るが、PS3内のアーカイブスタイトルに限り、PS VITAのリモートプレイでプレイすることができる。初期不良の存在は……
初期ロットの不具合がちょっとした話題になっている。フリーズなどの報告が多いようだが、一応、SCEの公式サイトで確認して欲しい。特に電源ボタンの長押しでリセットがかかることだけは覚えておきたい。致命的な不良があるというわけではなさそうだが、個体差による不具合は否定できない。早急なアナウンスと対応が待たれるところだ。買っても大丈夫?
発売したてのゲーム機は、いつも「飛びついても大丈夫かどうか」という懸念がつきまとう。新しモノ好きのユーザー、いわゆるアーリーアダプターはすでに購入済だろうし、このタイミングで購入するべきかどうか悩むユーザーならもう少し吟味したいところだろう。基本的にはやりたいゲームが出たとき。また、安心して購入できると判断したとき。そのゲーム機の市場が安定したと判断してから購入しても遅くはない。ただ、新しいガジェットのワクワク感を味わうなら、まさしく今この波に乗りたいところだ。
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