ユーロ安の進行は、多くの輸出企業の業績に、そして日本経済に悪影響を及ぼします。これはユーロに限ったことではなく、ドルでも同じです。そこで、2012年に、ドル円、ユーロ円相場がどのように動くのかを予測してみます。
ユーロ円は底打ちに向けて
まずは、ユーロ円相場から予測してみましょう。ユーロ円の1999年以降のチャートを見てみましょう。ユーロ円相場は2011年年末に、節目である1ユーロ100円を割り込みました。過去に1ユーロ100円を割れたのは2000~2001年辺り。チャートを見てわかる通り、2001年につけた1ユーロ99円台で二番底をつけませんでした。左側2つ目にある赤色の丸印です。
2012年1月5日現在、1ユーロ98円台までユーロ売りが進行しています。最悪の場合は90円を割れて、1ユーロ88円辺りまで円高が進行する可能性があります。一番左の緑色の丸印です。
底打ちの目安
ユーロ安が反転するためには、欧州問題の解決が欠かせないでしょう。問題の進展度合いによって、円高の進行度合いが決まることでしょう。個人的には、2012年上期にユーロ売りは収束に向かう可能性が高いのではないかと考えています。その理由として、アメリカ経済が鍵を握ると考えていますが、詳細は次のページのドル円相場で解説します。
喉元過ぎれば……と言いますが、アメリカの景気回復によって世界の景気が回復し、欧州問題が更に悪化する可能性は小さいのではないかと考えています。
ドル円相場については、次のページで予測してみます >>>>>