ラ・キャンタン(駒沢大学)のジューシーな鴨のコンフィ
駒沢大学駅近くの住宅地にある赤を基調としたビストロで、本場パリのエスプリを感じる雰囲気が魅力。こぢんまりとしたお店ながらも、気軽に立ち寄れるお店として、連日常連客でいっぱいです。愛らしい文字で黒板に書かれたメニューは、肉料理が充実したラインナップ。まずはマイルドな香り、コクのある“鶏レバームース”をオーダーし、あれこれメニューを考えるのもいいでしょう。料理はいずれも塩のいきすぎない、心地よい軽さを備えたもの。それでいて出るところはしっかりと出る。そのバランスが実に秀逸です。特におすすめしたいのが、ビストロの定番ともいえる“鴨のコンフィ”。正直私は、鴨のコンフィ(低温の油で煮た鴨)という料理自体、本当においしいと思えたことが一度もなかったのですが、同店のそれにはただただ言葉を失くしました。通常コンフィにすると、骨離れもよくなり、ほろほろ~っとした口当たりになるのですが、肉そのもののテクスチャーは失われてしまいがち。しかしこの一品は、コンフィにすることで生まれる味の凝縮感を感じさせながらも、肉本来のジューシー感がしっかりと主張するのです。仕上げに焼かれた皮目の香ばしさも心地よく、時間が経過するほどに忘れられない存在となります。訪れたら迷わずにオーダーすべき逸品ですね。
パン粉を塗した鴨のコンフィと白いんげん豆の煮込みを合わせた“カスレ”や、豚肉の持ち味がしっかりと活かされた“塩漬豚のレンズ豆煮”も◎。
■ラ・キャンタン(駒沢大学) ~フレンチ~
住所:東京都世田谷区駒沢2-1-9
TEL:03-3419-2018
アクセス:東京急行電鉄田園都市線「駒沢大学」駅より徒歩約1分
地図:Yahoo!地図情報