STEP1.収入の欄を記入する
収入の欄には、夫と妻のそれぞれの収入を記入しましょう。現役時代には勤労収入を、年金世代になったら年金収入を記入します。自分の将来をざっくりとつかむために作成するのなら、ここに記入する金額は社会保険料や税金分を差し引いた、手取り収入を記入しておけば十分です。その他に、家賃収入や配当所得がある人はその欄も設けましょう。また、保険の満期金や親からの贈与などが一時的に見込めるようであればそれも記入しておきます。
STEP2.支出の欄を記入する
支出の欄は、「基本生活費」「教育費」「住居費」「保険料」「その他」の5つの項目に分けるとわかりやすくなります。基本生活費とは、食費や雑費など日々の生活に必要な金額です。いざというときに備える生命保険料の必要保障額は、教育費や住居費、保険料を差し引いたこの基本生活費を基準に計算します。教育費は、子どもの成長によって大きく変動します。一般的には義務教育が終わった高校3年間と大学の4年間が教育費のピークとなりますが、公立・私立といった進学先によっても教育費総額は大きな差を生みます。
住居費は、住宅を買うか買わないかによってお金の流れが大きく変わります。購入した場合には、一時的に頭金として大きなお金が出ていきますが、住宅ローンを完済して家賃がいらなくなると、賃貸派よりも毎月の生活費に余裕が生まれる傾向があります。住宅購入時には住宅ローンを30年や35年など長期でローンを組むことが多いですが、早めに繰上返済をするなどして定年退職後には住宅ローンが残らないようにしておきたいところです。
もしもに備える保険料についても、基本生活費とは欄を分けておきましょう。
その他の生活費の欄には、車の買い替えや留学、海外旅行などライフイベントにかかる大きな出費を記入しておきましょう。
支出については、人生の3大資金マネープランの柱は住宅・教育・老後資金についても参考にして見て下さい。
STEP3.年間収支を記入する
「年収-支出=年間収支」となります。家族全体の年収から生活費の合計額を差し引いて年間収支を計算しましょう。STEP4.金融資産残高を計算する
普通預金や定期預金などの預金合計額と、株式投資や投資信託といった金融商品については「いま売却したらいくらになるか」を調べて合計額を出します。こうして計算した前年までの金融資産残高に、STEP3で計算した年間収支を上乗せした金額が、今年の金融資産残高の合計額となります。まずはいまから5年分など短い期間のキャッシュフロー表からはじめて、記入方法をマスターしてみましょう。パソコンが得意な人は、エクセルなどの表計算ソフトを使って作成してもいいですね。