東池袋:豊島区庁舎が移転、高層化、
明治通りの迂回路が整備される
写真中央、工事中の、土がむき出しになっているあたりが区役所建設地。その左側が都市計画道路
豊島区では池袋駅から東池袋駅、都電荒川線雑司ヶ谷駅にかけての整備、開発計画が目白押しです。中でも注目したいのは豊島区庁舎の移転、高層化計画(南池袋二丁目A街区市街地再開発事業)。東池袋駅から1分、旧日出小学校跡地に49階のタワーが建設中で、うち9階までが区役所、区議会。残りは住宅になります。環境にも配慮、低層階には緑を配した建物が計画されており、竣工予定は2014年(平成26年)12月です。
都電荒川線の東池袋四丁目駅あたりから東池袋の再開発エリア、池袋駅。2棟のタワーの間に見える白いビルがサンシャインシティ
この街区の南側、東側でも同様に再開発が検討されており、近い将来、3棟のタワーが林立することになるかもしれません。当該エリアとグリーン大通りを挟んだ東池袋4丁目地区はすでに再開発が終わり、街並みは大きく変わりましたが、南池袋も同様に動き始めているのです。
都市計画道路環状5の1号線建設用地。都電荒川線を中央に幅員30m、片側一方通行の道となる予定でいずれは地下道路も整備する
また、区役所建設地の東側で現在進められているのが、都市計画道路環状5の1号線。5号線自体は渋谷区恵比寿から北区滝野川に至る道路ですが、そのうちの1km弱に当たる部分が1号線。この道路は現在、池袋駅前を経由、駅前の人の流れを妨げている明治通りのバイパスになるものと位置づけられています。そのため、道路完成後には駅東口の整備が行われる予定となっており、南池袋の変化は池袋全体を変貌させていくはずです。
現在の池袋東口。駅からサンシャインシティ方向に行くためには明治通りを渡る必要がある。歩道が狭いこともあり、休日などはごった返すといった言葉通りの状況に
これ以外にもこのエリアではサンシャインシティと近接する造幣局や区の体育施設を再編、集約する案やエリア内をつなぐ新交通システムの整備計画などもあり、かなり大がかり。長年、防災上の不安があった木造住宅密集地も含め、どんな街になっていくか、今後の計画進展に注目していきたいところです。