水を溜めるようにお金を貯める?
「お金を貯める」は「水を溜める」に似ていると思います。いきなりそう切り出してもぴんとこないかもしれません。
もし、2012年の目標のひとつとして、お金を貯めることを考えている人がいたら、「水を溜めるようにお金を貯める」ことを考えてみてください。
水が自然に流れていくように、お金も意識しなければ自然に減っていきます。だから、水を溜めるようにお金も貯めるのです。
4つほど、「水を溜めるように、お金を貯める」ヒントをご紹介します。
溜めるように貯める1)お金をせき止める
水を溜めたいと思ったら、水をせき止めなければなりません。ダムは、たくさんの水を蓄えていますが、渇水期に備えたり、発電に用いるために、せきとめているのです。私たちも「今月のお金が今月必要になる」というわけではありません。今のお金の一部を将来の出費に備えて蓄えておく必要があります。
水もダムのようにせき止める仕組みがなければ、水はそのまま下流に流れていきます。お金も同じです。お金もせき止める仕組みがなければ、どんどん減っていってしまいます。
お金をせき止める仕組み、としては、「口座を分けてお金を移す」という簡単で効果のあるせき止め方があります。
今あるメインバンクの口座は日々の生活のために使われてしまう、一時的なプールのようなものです。そこにお金を置いておく限り、お金はせき止められていません。
具体的には、違う銀行口座に移す、同じ口座でも定期預金等の形にして普通預金のページから移してしまう、証券口座に入金してしまう、個人向け国債を買って5年や10年使わないお金にしてしまう、といった方法が「お金をせき止める」方法です。
何かひとつ、実行してみませんか。
溜めるように貯める2)出入りを一元化する
水を溜めたいと思ったら、水の流れを集約する必要があります。たくさんの川がそれぞれ水を流していては効率的に水を溜めることはできません。ダムもすべての川に作っているわけではありません。水の流れが集まるポイントを考慮してダムを造ったり、堰を設けることで、水を溜める作業を効率化しているわけです。お金の貯め方もこれに似ているように思います。なんとなく、お金が入り、なんとなくお金が出ていくような人がいます。クレジットカードの使い方も無計画、電子マネーも思いつくままに使い、支払口座もばらばら、というのではお金の流れをコントロールできません。
出入りのうち、「入る」のほうは給与振り込み口座に集約されていると思います。いわゆるメインバンクです。
しかし、「出る」のほうはどうでしょうか。一見するとメインバンクから全部出て行くように見えますが、複数の銀行口座が複数のクレジットカードの引き落とし口座になっていて、しょっちゅう残高不足にしてはいませんか。
また、カードの乱用や電子マネーの無計画な使用は、「今月の買い物」を「来月の支払い(再来月ということも)」とごちゃごちゃにしていきます。結果として「今月いくら入って」「今月いくら使ったか」が分からなくなっていきます。
特に「出る」のところを整理してみてはどうでしょうか。口座の整理、カードや電子マネー利用の管理など、考えてみてください。
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