砂漠だろうが川だろうが「快適に」走破できる性能
オーナーとして一番接することになる室内は、砂漠を旅する貴族の気分がわかるどころか、堪能できそうなほどの豪華さです。ウッドパネルはチェリーウッドとウォールナットがあり、さらに「木目はちょっと」なんて人のために合金仕上げも用意されています。エアコンは左右独立だけでなく後席でも自由に温度設定が可能。ステアリングはキーを抜くと自動的に上がって乗降性を妨げないようにしてくれます。オーディオも上級モデルを使用しており、最上級グレードのヴォーグと真ん中のHSEは11ものスピーカーを備えます
シート生地もプレンハムレザーとオックスフォードレザー、それと布の3種類が用意されたほか、インテリアカラーも4タイプあるなど「選べる贅沢」がありました。
そもそもインテリアのデザインチームは、この車のためにファーストクラスの飛行機シートや高級オーディオ、精巧な家具や宝石などにヒントを探し、それとレンジローバーがもつクラシカルな「ウッドと本革」テイストの融合を図ったそうです。なんでも典型的なレンジローバーの顧客は本物の高級を理解しているからだとか。
もちろん「砂漠の……」と言われるだけあって、4WDシステムは本格派。悪路を慎重に走るためのローギアから、通常走行のハイギアへの切り替えは48km/h以下なら走行中でも可能です(その逆は16km/h以下)。
フロントだけでなくリアシートにもシートヒーターが備わります。もちろんフロントは電動パワーシート。後席は6:4分割可倒式で、ラゲージからスキーを積んだ際に後席のセンター部分にスキー用バックを備えています。こんな車でゲレンデに現れたら、かっこいいだろうなぁ
また4輪すべてのエアサスペンションが相互に働くため、例えば一般走行時には硬めに、オフロード走行時には柔らかめになります。また一般走行時には車高が低く、オフロード時には車高を上げてくれます。しかもこれらはすべて自動で行われるのです。
そのほか荷物を積んでも車体が傾かないためのオートレベリング機能や、乗降しやすいよう車高を下げてくれるアクセスモードなど、“ご主人様”が常に快適に過ごせるための装備がたくさん備わっているのです。
まだまだ多機能な車ですが、ここでいちいち書いていては切りがありません。一つ言えるとしたら、日本で普通に生活する限り、冬に何度スキーやスノボーに出掛けても、この車はTOO MUCHです。そりゃそうです、砂漠や川を「快適に」走れる車なんですから。それがいよいよこの価格、貴族じゃなくても味わえるようになりました。
このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。
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