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明大前、単身者に住みやすい歴史ある学生街(2ページ目)

京王線、同井の頭線で新宿、渋谷の2大ターミナルにアクセスする明大前は駅名の通り、明治大学和泉校舎を始め、学生の多い街。飲食店はもちろん、スーパーなどもあり、活気があります。

中川 寛子

執筆者:中川 寛子

住みやすい街選び(首都圏)ガイド

賃貸、分譲ともに古い物件が目立つ、
木造アパートなら賃料も手頃

アパート

駅から10分圏では新旧のアパートと一戸建てが混在している

古い学生街だけに、賃貸、分譲に関わらず、物件も全体に古めで、単身者向きの間取りが多いのが特徴。賃貸でいえば、ワンルームがメインでマンションで7万円前後、アパートになると1万円ほど安く、6万円前後。数は多くはありませんが、木造の築40年、50年、4畳半の風呂無し、トイレ、キッチン共同などという部屋であれば3万円台から供給されています。特に京王線南側は古い建物が目立つので、価格優先で探すなら、このエリアでしょう。

 

マンション

10~12階建て、戸数100戸以内の、比較的小規模なマンションが多いエリア

ただ、安いのは単身者向きの間取りだけ。カップル、ファミリー向きとなると、2DKで12万円前後、3DKで15万円前後(いずれもマンション)とさほどお手頃なわけではありません。

 

京王井の頭線

最近は京王井の頭線の東(写真では左側)の松原1丁目あたりでの中古マンション供給が多いようだ

中古マンションでも中心となっているのは、シングル向けのワンルームから40平米台の2DKくらいまでの古い物件。築30年以上のワンルームでは1000万円を切る物件もありますが、逆に70平米を越すファミリータイプは数が少なく、5000万円~。最近はフルリフォーム、リノベーションを売りにした中古も増えていますが、広さは50平米程度まで。価格は2000万円台。まとまった土地が出る可能性は低いことから、今後、新築マンションはあまり期待できません。

 

飲食店中心の商店街

駅前にスーパーはあるものの、食料品などの買い物にはやや不便な感もある

新築建売一戸建ては土地70平米台、建物90平米程度の2LDK~3LDK、5000万円~6000万円といったところ。最近は世田谷区内よりも、杉並区内の、明大前、永福町の2駅利用可で、どちらかといえば永福町に近いというエリアでの供給が目に付きます。

 

京王線

これから整備が進む予定の京王線沿線。明大前以外でも街づくりの計画があり、今後の動向が気になる

現時点では線路、道路で街が分断された感のある明大前ですが、将来的には京王線の複々線化(平成21年11月時点では高架2線を建設後、地下に2線を増線する予定)、駅前広場整備(平成22年世田谷区が都市計画素案発表。駅南側)、甲州街道沿いにある和田堀給水所の建替え(最寄は代田橋駅)、井の頭通りその他道路の整備など、街を変えそうな計画がいくつも浮上しています。現在の、単身者にとっての住みやすさを残しつつ、さらに幅広い家族構成、年代の人に住みやすい街に生まれ変わってほしいところです。




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