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「キッチンデザイン講演会2011」レポート(2ページ目)

KDCM(キッチンデザイナークロスミーティング委員会)主催の第6回目を迎えた「キッチンデザイン講演会2011」の報告です。

執筆者:黒田 秀雄

KDCM主催「第6回キッチンデザイン講演会2011」
講演会の概要レポート

■続いて、最近の建築設計業界で話題となっている「BIM」の現状についてGrafisoft社の中西氏からBIMの概要を、またエーエムエー建築デザイン設計事務所の朝倉元氏と朝倉美穂氏のお二人には「住宅におけるBIMの活用方法」について講演いただいた。

Wikipediaによると、『BIM(ビルディングインフォメーションモデル)とは、そのライフサイクルにおいて建物データを生成および管理するための行程である。典型的には、3次元のリアルタイムでダイナミックなビルディングモデリングソフトウェアを使用して建物設計および建設の生産性を向上させる。この行程ではビルディングインフォメーションモデル(BIM)を作成し、そこには建物形状、空間関係、地理情報、建物部材の数量や特性が含まれる。』とあり、実際の住宅設計で必要とされる、敷地条件からくる法的規制をもとにした住宅デザインからはじまって、実施設計、構造設計、設備設計、積算、工程管理、施工監理など竣工までに至る様々な情報管理を一元化し、連動させることによって質的向上とコスト管理をおこなうもので、当然のことながらキッチンデザイン設計や設備設計、室内環境設計から製造、搬入施工までの一連の作業もここに含まれてくる。これからのキッチンデザインが避けて通れないノウハウである。
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講演会風景-2


 
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パネルディスカッション風景-1


 
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パネルディスカッション風景-2


 
■続いてパネルディスカッションに移り、これからのキッチンのあるべき方向についてパネリスト諸氏からの提言と討議をおこなった。
パネリストは、キッチンデザイナー堀光生氏、LIXILデザイナー宮脇伸歩氏、ミサワホームデザイナー花田貴子氏、クレド宮木克典氏、黒田秀雄の5名と、ファシリテーターはStudioKAZ和田浩一氏が担当した。
まず、堀氏からは中国市場におけるキッチン並びに部品業界の実態報告、東京ガスくらしのデザイン展に先日出品したニューコンセプトキッチンの事例報告などがあり、宮脇氏からは千葉大学と共同出展するバルセロナで開かれる環境住宅展に出展準備中のサスティナブルでエコロジカルなキッチンコンセプト発表がおこなわれた。
続いて花田氏からは、最新のモデル住宅とコンセプトキッチンについて報告があり、宮木氏からはクレドの受注しているオーダーキッチンの事例報告があった。
引き続いて和田氏が司会を担当し、各パネリストからこれからのキッチンデザインで心がけるべき捉え方や、これから取り組みたい課題などについて討議をおこなった。時間の制約もあって、十分に突っ込んだ内容とはならなかった点も反省されるが、問題点を抽出し参加者の皆さんの意識を高めることはできたと思います。
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会場風景


 
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パネルディスカッション風景-3


 
講演会のあとは恒例の懇親交流会で、旧交を温めたり、新しい人との交わりを高めることができた。
まだまだ十分な内容とは言えないが、回を重ねるごとに、キッチンデザイナーの意識向上に少しでも役立てる内容を目指して。来年度もますます活発に活動を続けたいと考えています。今後の活動にご期待下さい!

©Nov.2011Copyright HIDEWO KURODA KITCHEN SYSTEM LABO.INC.

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