最強のストリートスナップカメラ
ISO800からの実写画像切り抜き。まだまだノイズは見られない(実写画像表示はこちら)
画質はコンパクトスタイルのデジタルカメラでは上位にあるというのは間違いないところ。また、暗所性能もそこそこ高く、ISO800くらいまではなんとか常用範囲だ。ただ、GR DIGITAL IVは画質よりも、持ち歩いて街角で気になったものを撮影する「最強のストリートスナップカメラ」という撮影スタイルに共鳴できるかどうか、ということが購入のきっかけになると思われる。
【関連記事】
リコー GR DIGITAL IV 実写画像
カスタマイズ可能なのは助かるが……
Fnキーのカスタマイズはプリセットでも設定可能。フルカスタマイズもOK
前面のアップダウンダイヤルやFnボタンが最大限の役目を果たしており、それなりの操作性となっている。流行りのFnボタンも背面にふたつあり、それぞれの役割を自由に(あるいはプリセットで)決めることができる。またADJ.レバーも同様にカスタマイズ可能で5つまでの機能を持たせることができるので、中級者以上のユーザーであれば撮影スタイルに応じたGR DIGITAL IVを作り上げることができるはずだ……が、全体として煩雑な操作体系であるのは否定できないところ。
写真好きには満足の多機能さ
もちろん、プログラムオート、シャッター速度・絞り優先AE、マニュアル撮影が可能
多重露光モードや画像設定モードなど、流行りの画像加工系の機能も充分に搭載されている。基本的に「ちゃんと撮影ができる」という自覚のある中級者以上のユーザーであれば、満足できるだけの機能がある。その分、初心者ユーザーにはやや敷居が高いとも言える。
小さくはないが「携帯性」は高い
グリップと収納状態のレンズはほぼフラットな形で収納しやすく、取り出しやすい
携帯性は大きさだけを見れば高いとは言えないところ。厚さは32.5mm、横幅も108.6mmと小さいわけではないからだ。ただ、全体がフラットで収納しやすく、かつ取り出しやすいということと、取り出してからスイッチを入れて撮影できるようになるまでが一連の動作でできること、また、そこから一気にシャッターボタンを押しこめばAFセンサーのみが動作する高速AF撮影が可能なことなども考慮すると、携帯してすばやく撮影するにはぴったりなカメラだと言える。
単4電池があれば撮影できる
バッテリーの他、単4電池×2でも稼働するのは大きなポイント
付属しているDB-65ではCIPA準拠で390枚のバッテリーライフとなっている。これだけではバッテリーライフが高いとは言い切れないのだが、GR DIGITALシリーズの伝統として単4電池×2でも動作するという特徴がある。撮影可能枚数は30枚だけだが、緊急用としてどこでも入手ができる電池を使える点は評価したい。実際、撮影中に電池切れになって途方に暮れたのですが、この特徴を思い出して救われたということもあった。
【関連リンク】
リコー GR DIGITAL IV