下町エリアは商品構成が酷似
まずは単価45万円のライン。このラインの左側、すなわち単価45万円を切ったところにプロットが密集しているところがあります。京都市の伏見区、南区、右京区。大阪市の此花区、鶴見区、東淀川区、住吉区等々。平均単価45万円以下、平均広さ75平方メートル周辺という一定のレンジに複数の行政区が入っています。京都と大阪、行政区は違うのですが、いずれも旧市街地で下町イメージの色濃いエリアです。場所が変われど似ている街にある商品が、似通っているのはなかなか興味深い結果です。また、神戸市内の区が含まれていないのも面白いところです。
都心立地は単価60万円ライン
次は単価60万円のライン。こちらはほぼオンライン上に複数の区があります。平均価格の低い方から順に、大阪市中央区、大阪市北区、神戸市中央区、大阪市阿倍野区、京都市左京区、京都市中京区、大阪市福島区。オンラインではありませんが京都市下京区、大阪市西区、大阪市天王寺区もほぼ近い傾向です。以上の区に共通な特徴は「生活利便性の高い都心立地」というところ(京都市左京区だけちょっと違うかな?)。「旧市街地で下町イメージ」な区の商品構成が類似していたのに対し、「生活利便性の高い都心立地」は単価がほぼ同じで平均広さにかなり差があるのが特徴です。
平均広さの差は、大阪市福島区の75平方メートル強から京都市下京区の40平方メートル強迄およそ2倍。平均広さが広い区ほど「ファミリーで住むイメージ」が高いエリアであるよう見えます。このあたりは街選びの指標にもなりそうです。
それでは最後のページでは、平均単価と住み心地との関係をみてまいります。