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沖縄、やちむんと出会う旅(2ページ目)

沖縄の人々にとって日常の生活品であるやちむん。手に取るとすっと掌に馴染んで、使えば使うほどに愛着の増す普段使いの器です。南の島ならではの大らかさを感じさせる大胆なデザインや色付けが魅力で、意外と和洋問わずどんなお料理にもしっくりくるとっても優秀な器なのです。そんな沖縄の人々に愛されるやちむんの魅力についてちょっとお話しましょう。

小林 繭

執筆者:小林 繭

沖縄ガイド

やちむんってどんなもの?

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やちむんを代表する大胆な魚柄。大皿ともなると迫力満点!

やちむんというとみなさんどんなものを思い浮かべますか? 今では人間国宝である金城次郎氏の描く力強い魚や民芸調の器のイメージが広く浸透しているので、ああいった朴訥として力強い民芸調の焼き物をイメージする人も少なくないかもしれませんね。民芸調のものももちろんそうですが、やちむんには他に異なったイメージのものがたくさんあります。
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ドット柄のやちむんは見た目にもかわいくて、とっても使いやすいのでオススメ

やちむんは17世紀の琉球時代に作られるようになったと言われています。琉球文化が王朝文化であることからもわかるように、当時のやちむんは染め付けが主流でもっと洗練されたイメージのものだったそうです。最近では若手の作家さんもずいぶん増えて、モダンなデザインのやちむんも多く見られるようになり、それらを総称してやちむんと呼んでいます。人間国宝の方の手によるやちむんはお値段もそれは高価なものとなりますが、基本的にやちむんはよそいきのものではなく普段使いの焼き物。ほっこりとした土の表情が暖かく、使うほどに手に馴染む器です。

なので、やちむんを今まであまり見たことがないという人は、まずは一回アレコレと色々なタイプのものを見てみるといいと思います。古典柄からモダン柄。ぽってりとした温もりに溢れるフォルムのものから洗練されたシャープな線を描くものまで、きっとこんなやちむんもあるのね!と楽しい発見があるはず。
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やちむんのセットでいただく島酒。シンプルで上品なデザインのやちむんはひとつあるととっても便利

マカイ(お茶碗)、チェーカー(急須)、ワンブー(深鉢)など食器の名前も沖縄の言葉で初めて聞く時はかなり新鮮に聞こえると思います。色々と見ていると、だんだん自分の中でもイメージが湧いてきて、欲しい形や大きさ柄などがわかるようになるはず。

沖縄の飲食店では食器をやちむんで揃えているところも多く、居酒屋や郷土料理のお店に限らずお洒落なカフェでのやちむんのセレクトなど、参考になるやちむんの使い方がいっぱいです。食事やお茶の時にも思わぬ発見をするかもしれませんよ!

次ページからやちむんショッピングにおすすめの場所などご紹介します。
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