Audi(アウディ)/アウディの車種情報・試乗レビュー

A6はデザインコンシャスな生活にオススメ

A4と共にアウディの屋台骨となるアッパーミドルサルーン。7世代目となる現行モデル、以前ならアンチビーエム&ベンツ派になんて薦め方をしたものだが、もはやその必要のない仕上がりだ。特にインテリアは必見。デザインコンシャスなライフスタイル実践派にオススメしたい。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

必見は新たな価値を創造したインテリア

アウディA6

前身の100から数えて7代目となるアッパーミドルサルーン。ボディサイズは全長4930mm×全幅1875mm×全高1465mm。高張力鋼板とアルミ二ウムを組み合わせたハイブリッド構造により、旧型より30kg軽量化されている


アウディA6

国内では2.8リッターエンジンの2.8FSIクワトロ(610万円)、3リッタースーパーチャージャーの3.0TFSIクワトロ(835万円)をラインナップ

日本でのアウディといえば、どうしてもA4以下の、割とコンパクトなモデルが主力、というイメージが強くなってしまうけれど、ヨーロッパや中国、アメリカなどでは“その上”のモデルも大いに人気を博している。特にアッパーミドルクラスのA6は、A4と並んでブランドの屋台骨というべきモデルだ。

 
BMW5シリーズやM・ベンツEクラスといったライバルと比べても、遜色のないレベルに仕上がっているのに、なかなか日本では知名度が上がってこない。もったいない話である。

現行型は、アウディ100の時代から数えると7世代目である。

アウディA6

シーンに合わせてエンジンやサスペンション、パワーステアリングのアシスト量などを最適化させるアウディドライブセレクトも標準で装備。3.0には低燃費を追求するエフィシエンシーも備わった

みどころは、アルミニウムや高張力鋼板などを適材適所に配した、新しい世代の軽量ボディ技術。アウディのテクノロジー的な訴求はいま、軽量化と効率化に集約されており、現代の自動車が抱えている最大の課題に真正面から取り組んでいるといえる。A6はさしずめ、そのひとつの節目となる果実であった。

 
見えないところに力を入れるアウディだが、もちろん見て分かるところにも相当力が入っている。A6で最も注目したいのは、インテリア。そのデザイン性、質感の高さ、雰囲気のユニークさは、ライバルの及ぶところではない。インテリアだけでも必見の価値あり。

アウディA6

最高出力204ps/最大トルク280Nmを発生する直噴2.8リッター、最高出力300ps/最大トルク440Nmの3リッター直噴スーパーチャージャーを搭載。デュアルクラッチトランスミッションの7速Sトロニックを装備する

というわけで、以前ならアンチビーエム、アンチベンツ派に、なんて薦め方をしたものだが、もうそんな必要はない。A6は、たとえば自宅ではリビングルームの居心地のよさをとにかく最優先するような、そんなデザインコンシャスなライフスタイル実践派にオススメしたい。

アウディは、このA6、そして派生モデルであるA7、さらにはA8で、クルマを運転する空間=コクピットスタイルに、その機能性をまったく損なうことなく、新たな価値を造り出した。

 

【関連サイト】
アウディ

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