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住友林業(2) 家族の距離感に配慮した二世帯住宅(2ページ目)

東日本大震災以降、二世帯住宅のニーズが高まっているといわれています。それは震災という大変な出来事の中で、家族の「絆」の大切さが再認識されているからでしょう。そこで住友林業の「ikiki(イキキ)」という新商品を事例に、二世帯住宅について考えてみましょう。

田中 直輝

執筆者:田中 直輝

ハウスメーカー選びガイド

前ページでご紹介したように、二世帯住宅には二つの世帯がお互いを気づかいながら、コミュニケーションを深められるようにすることが大切です。その上で重視すべきなのが、子世帯の主婦(ママ)目線です。

主婦目線に配慮したプランニングを実施

二世帯住宅のダイニング例

プランニングを工夫すれば、家族が自然と集まるスペースが生まれる

それを「ikiki」で具現化したのが、
・「きごころ」(いつでも身近に家族を感じていたい)
・「きらく」(気分・状況次第で関わりたい)
・「きまま」(個々の時間をのんびり楽しみたい)
という考え方による設計手法です。

「きごころ」については、例えば親世帯のダイニングのプランニングに特徴が見られます。キッチンを含めた空間を広めに設定することで、二世帯の家族みんなが集まりやすい空間にすることが可能とする配慮です。

「きらく」では、キッチンやバス、トイレなどの水回りのプランニングなどに工夫が見られます。暮らし方が異なる世帯ごとに分けることが重要であることはもちろん、水回りが一箇所に集中していることで、家事の効率が高まり子育ての負担も軽減できます。

「きまま」は家族それぞれのプライベートな空間設計。例えば子世帯専用の「プライベートリビング」の設置があり、これは夫や子どもたちと自分たちだけでくつろげる場所を確保することも、現代の暮らしにおいて重要だからです。

業界トップクラスの遮音仕様を採用

遮音性能を決める床構造イメージ

二世帯住宅にとって音の問題は重要。遮音性能は必ずチェックしたい(画像は床構造の図)

ところで、二世帯住宅で暮らすのはもちろん家族なのですが、そうはいっても両世帯の音の問題は重要になります。特に子世帯が共働きだとすると、親世帯とは生活スタイル、中でも生活時間帯が大きく異なるケースが多くなります。

「夫方両親同居」は建物を上下階で完全に分離する提案ですが、この場合などは注意が必要になります。仮に親世帯を1階、子世帯を2階に配置するとすると、例えば夜遅くに帰宅した子世帯の生活音が親世帯にストレスを与えることが懸念されます。

「ikiki」では、そうした生活音対策として「遮音60仕様」という遮音仕様を採用しています。これは住友林業独自の遮音材「ハイブリッド遮音パネル」や、防音用断熱材(従来の2倍の厚さ)に遮音マットを重ねることなどで、「業界トップレベルの遮音性能」を実現しているものです。

「家族だから大丈夫じゃない?」と思われるかもしれませんが、音の問題というのは大きなストレスとなります。住宅は毎日の暮らしに直結し健康の維持にも大きな関わりを持ちますから、このような遮音性能を高める快適性を確保する工夫は非常に重要となるのです。

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