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【ウィーン工房1903-1932】のデザイン(3ページ目)

【石川尚の気になるデザイン】シリーズ。「ウィーン工房 1903-1932」展が開催される。すでに四半世紀にわたって 世界中の人を魅了し続けているウィーン世紀末、そしてウィーン工房。その魅力を探る日本初のウィーン工房回顧展、その内容とは? 『チケットプレゼント』あり。

石川 尚

執筆者:石川 尚

ファニチャーガイド

後期のウィーン工房(1910年頃~1932年)

ウィーン工房ではさらに新しい創作活動が加わります。

『モード部門の開設です。それまで、個人的な発注に応じて納めていたドレスや帽子などのファッション製品、またジュエリー等が、新しく開店したモード専門店で販売されることになり、やがて、彼らが作り出した女性の身の回りの品々は広く普及し、ウィーン工房の経営を支える重要な部門になるのです。(展覧会資料引用)』

食器や器も初期の幾何学模様から花々やひだ飾りなど情感溢れる官能的なロココ的装飾が特徴となってきます。

2010

ゴブレット(中央)/D:ダゴベルト・ペッヒェ/1915年/クリスタルガラス/エルンスト・プロイルコレクション
 

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ブローチ/D:ダゴベルト・ペッフェ/1920年/ゴールド、真珠/エルンスト・プロイルコレクション

 

日本に渡り京都で開花したフェリーチェ(上野)・リックス

ウィーン工房でテキスタイルデザイナーとして活躍したフェリーチェ・リックス(1892-1972)は、当時ヨーゼフ・ホフマン事務所に勤務していた上野伊三郎と結婚し1926年に来日。京都で制作と教育に従事しました。以前「ウィーン・京都『上野伊三郎+リチ』で紹介」しましたウィーンと日本の架け橋になったデザイナーの展示空間です。

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飾り箱「馬のサーカス2」/D:フェリーチェ(=ウエノ)・リックス/1950年頃/七宝/京都国立近代美術館所蔵

わずか30年あまりの間に、合理的な幾何学模様から情感溢れる装飾へと変化したウィーン工房デザイン。
すでに四半世紀にわたって 世界中の人を魅了し続けているウィーン世紀末、そしてウィーン工房。今年2011年だけでもニューヨーク、オーストラリア・メルボルン、そして東京、 「ウィーン世紀末を」を紹介する重要な展覧会が続けて開催されています。今何故、ウィーン工房なのか?・・・今後のデザイン指標のヒントとなる貴重な展覧会の予感がします。

3部構成による濃度のある展示空間で「ウィーン工房のデザイン」を是非ともご堪能ください。

展覧会イベント情報

最後に開催会期中のイベントをお知らせしておきます。

【レクチャーコンサート】終了
2011年11月13(日)13:30~16:00(開場13:00)参加費無料*要予約(定員150名)
マーラーやシェーンベルクなどによる、ウィーン工房と同時代の名曲を聴き、曲間にウィーンの美術とデザインについてお話を聞きながら学びます。
・日時:2011年11月13日(日)13:30~16:00(開場13:00)

・ピアノ演奏:平野かおり
・講師:新見隆
・会場:パナソニック電工東京本社ビル5階ホール

申し込み方法:官製葉書に(1)本イベント名 (2)参加人数 (3)氏名 (4)住所 (5)電話・FAXを記入の上、〒105-8301 東京都港区東新橋1-5-14階 パナソニック電工汐留ミュージアム「ウィーン工房展」係 までお送りください。
受付は先着順、定員になり次第締め切らせていただきます。折り返し受講票をお送りします。
お申し込みにあたってご記入頂いた個人情報は、本イベントの受講管理の目的のみで使用し、終了後に廃棄します。なお、お申し込み頂いた場合、ご記入頂いた個人情報に関して、上述の目的での使用に同意いただいたものとさせていただきます。

*お問い合わせ:ハローダイヤル 03-5777-8600


【学芸員によるギャラリートーク】
日時:11月20日(日)、12月9日(金)/いずれも14:00~ 
参加費:無料(入館には展覧会観覧券が必要)
申込不要


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■今回の関連リンク
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〆切:11月10日 <終了
・発表:チケット発送をもって代えさせて頂きます。



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汐留ミュージアム   







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石川尚の【気になるデザイン】バックナンバー







■ ウィーン工房 1903-1932 モダニズムの装飾的精神 
■会期  2011年10月 8日(土) ~2011年12月 20日(火)  
■開館時間 10:00~18:00(ご入館は17:30まで)
休館日 毎週月曜日
■会場  汐留ミュージアム(地図
■ 入場料 ¥700-(一般)¥500-(大学・高校生)¥300(中・小学生)

※ 取材協力:汐留ミュージアム   



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