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束縛は愛じゃない! 恋人への執着を手放すには

いくら愛されていると思っても、束縛されることを嬉しく感じる人はいないはず。なのにどうして恋人を束縛してしまうのでしょう。好きなのに束縛してしまう矛盾。相手に嫌われる悪循環から脱出するにはどうしたらいいのでしょうか。

島田 佳奈

執筆者:島田 佳奈

恋愛ガイド

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束縛は愛情ではない

束縛は愛じゃない!

残業で疲れてるのに、帰宅が遅いだけで浮気を疑われて……もう疲れちゃうよ。

他人の心は誰にも縛ることはできません。頭ではわかっていても、親しい相手ほど自分の思い通りになって欲しいと期待してしまう。あるいは思い通りにならない相手に腹を立ててしまう……あなたも一度くらい、そんな経験ありませんか?

特に恋人に対しては、相手への興味も手伝い、四六時中どうしているか気になってしまうことも。
ではいったいなぜ、相手の行動がそんなに気になってしまうのでしょうか。

■浮気の心配
束縛する目的のほとんどは、相手の浮気を防止することではないでしょうか。
メールの返事が遅い、決まった曜日や時間にかかってくるはずの電話がかかってこない、あなたと一緒にいても楽しそうじゃない……「他に好きな人がいるのでは?」と疑心暗鬼になることで、相手の行動がすべて怪しく見えてしまうのです。

「私のこと放置しておきながらSNSにログインするなんて許せない」
「Twitterには残業とつぶやいていたけど、本当に会社にいるの?」
こんな風になってしまったら、もはやあなたはネットストーカー。かなり重症です。

■興味の低下
週末は、友達とテニスしたりセミナーに参加したり。恋人の自分とデートするのは平日の夜、ほんの数時間だけ。
「恋人とはいつでも会えるけど、イベントは融通が利かないから」とは恋人の言い分。
休日は誰にとっても限られた時間。とはいえあまりに頻繁だとしたら、恋人への興味が薄くなってしまったのかも。
イベントによっては、あなたを一緒につれていくという選択肢だってあるはず。呼ばない理由が納得いくものであればいいですが、そうでなければ関係の見直しを。

恋人との温度差から相手の愛情を確かめるために束縛する。一見正当な言い分のように思えますが、そこには肝心の「あなたの恋人に対する愛情」が抜けています。
愛することと信じることは同義です。相手を信用していたら、束縛しようとは思わないはず。

恋人はあなたの所有物ではありません。恋人に限らずどんなに親しい相手でも、相手の行動を必要以上に詮索したり行動の制限を強要する権利はないのです。
束縛される側にとっては、相手の不信感が透けて見え不快に感じるだけ。束縛は不毛な行為に過ぎないのです。
 

追うより追われよう

束縛は恋人の愛情を遠ざけることになりかねません。執着を手放し興味の対象を分散して、心に余裕を。

束縛は恋人の愛情を遠ざけることになりかねません。執着を手放し興味の対象を分散して、心に余裕を。

愛を伝えるどころか逆効果になりかねない束縛。頭では理解しても自分を制御できなくなっている人もいるでしょう。

この矛盾から抜け出す最良の方法──それは追われる立場へとシフトすること。

相手の行動を気にして「なんで返事くれないの?」などと言及するような関係は、あなたが恋人を追っている状態です。
追えば逃げるは恋愛の原則。それではうまくいかなくて当然。
逆にあなたを追いかけてくるようになれば、逃げられる心配はなくなります。

束縛を生みだすのは、あなたの恋人への執着心。それを手放さない限り、あなたは苦しい思いを抱えることになります。
悪循環を脱するために、まずはあなたが追うのをやめること。そのエネルギーを他の対象へと向けること。

きついことを言いますが、相手の行動をいちいち気にするのは、あなたがヒマだからにすぎないのです。心の余裕はあったほうがいいですが、時間の余裕はありすぎないほうがいいのです。少なくとも余計なことを考えるスキを生まない程度に、他の楽しい対象を増やしてみましょう。

対象といっても(恋愛を前提とした)異性である必要はありません。犬や猫、打ち込める趣味やライフワークなど、やってみたいことは迷わず挑戦を。
すぐに思いつかないあなたは、恋人に惚れ直させることを目的とした「何か」にチャレンジしてみて。料理やダイエットや資格取得など、魅力アップのために身に付けたほうがいいスキルはいくらでもあるはず。

実際、自分にばかり気持ちを傾けていた恋人が急に自分以外の対象(異性に限らず)に興味を分散させるようになったら、相手は気楽になると同時に寂しく感じることでしょう。
今まで追っていたはずのあなたが恋人の一歩先に出て行けば、おのずと恋人はあなたを追うように変化するはず。それでもあなたを放置するような人とは、そのまま離れてしまえばいいのです。


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