過酷な特殊清掃の現場

特殊清掃

汚物が床材や壁材にしみこんでしまった場合は、解体やリフォームなどが行われます。

遺品整理業者は、自殺・孤独死・事故死などがあった部屋の整理に携わることもあります。警察の立会い、ご遺体の搬出作業後、片付けや清掃は親族や保証人、管理人にゆだねられます。しかし、目を覆いたくなるような光景、悪臭漂う惨状は一般の人が対応できるレベルにありません。そのためこういった衝撃的な現場の場合は、遺品整理業者に遺品の仕分けと特殊清掃を依頼するケースが多いようです。

特殊清掃の現場では、感染症および薬液噴射対策に防護服を着用し手袋をはめます。汚染された布団や畳、ベッドなどを撤去・搬出し、場合によっては床下を開いたり、壁材などの一部を撤去します。次に殺虫処理、消毒・消臭処理を行いますが、状況によっては数日間に分けて行います。壁や床など破損した部分は、地元の工務店などと連携し、リフォームという形で元の状態に戻すこともあります。

部屋を復帰させることが特殊清掃の目的ではありますが、部屋が元通りになっても遺族の心が傷ついたままであることを忘れてはいけません。このような現場に遭遇した遺族は、心理的・身体的・社会的ストレスを受け、その状態が何年も続くでしょう。遺品整理や特殊清掃に携わる場合には単に事務的に業務をこなすのではなく、「少しでも役に立てれば」と、遺族に寄り添っていこうとする心構えが大切です。


遺品整理の仕事に就くには

遺品整理業者に対するニーズは近年急速に高まっています。そのためアルバイトを含め、ホームページ上で求人を出している会社が多いようです。必要とされる資格は普通自動車第一種免許があれば、他は特に問われませんが、引越し業者での経験があれば、家財や荷物の搬出の際に頼りにされるでしょう。また、複雑な思いを抱えた遺族と接する機会が多いため、接客業や営業の経験は生かされます。

給与は一般的な中小企業とほぼ同程度。20代前半~30代前半くらいまでの給与は、地域によっても異なりますが、おおよそ18万円~35万円ほどになります。



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