聖地、安須社(アシムイ)
やんばるの一番北に連なる四峰。左からシノクセ、アフリ、シジャラ、イヘヤ。写真提供:大石林山
琉球王府の正史「中山世鑑」では、島建ての祖神アマミクが天帝の命を受けて最初に降り立った地と記され、王国時代には王家の繁栄・五穀豊穣・航海安全を祈った場所と伝えられています。天の神々に一番近いスポットとして現在でも40カ所以上の御願所があるアシムイは、今もなお深い信仰が根付いている特別な聖地なのです。
よく沖縄の人はアシムイについてこんなことを言います。「一番ニライカナイに近い場所が久高島、そして一番神々に近い場所がアシムイ」。神々にまつわる神話が色濃く残る沖縄では至るところに御願所があり、土地に宿るパワーを強く感じるという人も多いと思います。大石林山を含むアシムイ周辺では普段あまりそういったことに敏感でない人もふとした瞬間に何か特別なものを感じるのではないでしょうか。このアシムイの不思議なパワーに触れようと、スピリチュアル・ツアーも多く敢行されています。