見た目の変化に目を向けよう
体重ではなく、見た目に目を向けることは、モチベーションをキープするための有効な手段。鏡やメジャーでボディラインをチェックしてみよう
筋肉のトレーニングを始めて数週間経つと、体重の減少のスピードが落ちる“踊り場”がやってきます。なぜなら、筋肉は脂肪よりも比重が大きいので、筋肉が強化成長し始める過程では、体重の変化が少なくなるからです。しかし、体の中で筋肉そのものは確実に強化されています。数値(重さ)としてではなく、中身の質が変わってくるのです。ですから、体重の変化が鈍くなっても、決してモチベーションを下げてしまう必要はありません。むしろ、そのままのペースでワークアウトを続けていれば、筋肉量が増えて、基礎代謝が上がってくるため、放っておいても自然と体脂肪は減ってきます。
もしどうしても数値をチェックしたいというのであれば、体重ではなく、体脂肪をチェックするようにしてください。そして、できるだけ鏡でボディラインの変化を見るようにしましょう。そうすれば、ボディラインが引き締まってきていることや、筋肉の凹凸、ウエストのくびれが以前とは明らかに違ってきていることに気がつくはずです。
このように、時と場合に応じて、進捗を測る“ものさし”を変えていくということは、モチベーションをキープしていく上でとても大切なことです。体が変化していることがわかれば、トレーニングを続けていくことは決して難しいことではなくなるはずです。
「体重を減らさなければならない」、「食べ過ぎてはいけない」など、「○○してはいけない」という引き算的思考をするのがダイエットですが、筋トレは体の変化をワクワクしながら楽しんでいく、足し算的思考の行動です。毎日少しずつでも体に変化を感じることができれば、それは小さな成功体験となり、それを繰り返すことで潜在意識は大きくプラスに振れていきます。そうすれば、もう挫折とは無縁の充実したトレーニングを続けていけることでしょう。