トヨタがネコ足!?
Dレンジをセレクトして走り出すや、ビックリ! 決定的に質感が高いのだ。そもそも乗り心地からして良い。HS250hやSAIは、走り出した瞬間から普通のトヨタ車だった。なのにカムリHVときたらネコ足でございます。ヒタヒタ走る。路面のデコボコをサスペンションで受け止めている。エンジンだって静か。走り出した直後から始動する制御に変わっているけれど(今まではタイヤが二転がりしたあたりでエンジン始動となった)、エンジンそのものから出る音も静かになっていて気にならない。カムリHVの車重だと、最初からエンジンのパワー使った方がいいのかもしれません。
ただ一旦走り出すと、エンジンは頻繁に止まる。アクセル開度が少ない状態でのモーター走行モードも増えた感じ。意外なことに追い越し加速などアクセル踏んだ時のパワフルさでHS250hやSAIを大幅に凌ぐ。車重の軽量化に加え、100cc大きくなったエンジンのためだという。
唯一にして最大の懸念点
もっと驚いたのが燃費だ。台場近辺を普通に走って16km/L前後。少し丁寧に走ってみたら18km/L台となった。HS250hやSAIより確実に10~20%良くなっている。というかカムリHVのボディサイズで16~18km/L走ったら素晴らしい!
前述の通り、唯一気になったのが価格。アメリカだと“ほぼ”同じ装備内容持つプリウスより19万円高い。日本では80万円高となる。インテリアなどにコストを掛けているというけれど、ナビ無しスチールホイールで304万円だ。もう少しお手頃な価格設定だったら、きっとトヨタのロングセラーになると考えます。