子供の病気/その他の子供に多い病気

ダウン症候群の原因・症状・経過(2ページ目)

ダウン症候群は遺伝子を含む染色体の異常です。21番目の染色体が普通は2本ですが、3本あるために、様々な症状を起こします。染色体に対する治療方法はありませんが、学習やトレーニングなどで才能を発揮している人もいます。

清益 功浩

清益 功浩

家庭の医学 ガイド

医師

小児科医・アレルギー専門医。京都大学医学部卒業後、日本赤十字社和歌山医療センター、京都医療センターなどを経て、大阪府済生会中津病院小児科・アレルギー科で診療に従事。論文・学会報告多数。診察室外で多くの方に正確な医療情報を届けたいと、インターネットやテレビ、書籍などでも数多くの情報発信を行っている。

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ダウン症候群の検査と治療

■検査
特有の顔貌から判断し、最終診断としては、染色体検査になります。主に血液から細胞を取り出して、染色体を分析します。今後の遺伝子相談のためには両親の染色体検査を行うこともありますが、結果を知ることが良いのかどうかを考える意味で、両親においては慎重に検査しましょう。定期的には、発達テスト、聴力テスト、心臓検診、頚椎のX線検査などを行っていきます。

■治療
染色体についての治療は、残念ながら現時点ではできません。薬物治療は、それそれの合併症に対して行います。例えば、てんかんであれば抗けいれん薬、甲状腺機能低下症なら甲状腺ホルモンの補充療法を行います。合併症の有無が寿命に影響します。心臓の合併症に対しては、外科的な治療を行います。
これらの治療によって、ダウン症候群の平均寿命は伸びております。

子供には様々な可能性があります。ダウン症の画家、書道家もおられます。
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