西郷理恵子の恋愛コラム/西郷 理恵子の恋愛情報

子どもを持つ際に、選択肢の多い未来にしよう!(3ページ目)

日本で、「結婚しなければ子どもは育てられない」と未だに多くの人が信じ込まされている背景には、法律の存在が大きく影響しています。日本の民法は、母子家庭の中でも、結婚していない非婚のシングルマザーを、離別・死別のシングルマザーと区別し、税制面で不平等に扱い、結婚していない男女の間に生まれた子どもを婚外子として差別し、ペナルティを与えているのです。

西郷 理恵子

執筆者:西郷 理恵子

恋愛ガイド

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大人の偏見が、子どもに反映する

今、家族のカタチは多様化している

今、家族のカタチは多様化している

次に、「父親がいないと、子どもがかわいそう」「婚外子や片親だと、子どもがイジメられる」という意見については、最初からイジメられる要因が子どもに存在するかのように考えている大人の態度こそ問題でしょう。イジメは大人の偏見が子どもに反映された結果です。子ども達が少数派や人と違った者を面白いと見るか、何とも思わないか、排除しようとするかは、親や教師など大人の価値観次第でしょう。

離婚や婚外子が珍しくなくなり、夫婦別姓も当たり前に存在する環境にあり、多様な家族形態を選択する人が増えれば、親子で名字が違うとか、片親や婚外子であることが差別やイジメを産む要因にはならないでしょう。
一方、子どもを持ちたいと考えるのは未婚女性だけではなくなるのではないでしょうか? 未婚男性の中にも、結婚の必要性を感じず、妥協してまで依存的な女性を配偶者にしたくないないけれど、自分の子供が欲しいという感覚を持つ人は増えていくと予想されます。また、ゲイやレズビアンの人たちが、人工授精や養子で子どもを望むケースもあるでしょう。

結婚しないで子供を持つこと

結婚しないで子供を持つということは、家制度が強く存在していた時代、純潔や処女性が強く求められた時代、婚前交渉が不道徳だった時代、性を語るのがタブーだった時代には、倫理に反するものと考えられていました。しかし、時代や社会によって価値観は変わります。世間の常識や固定観念のフィルターを、ちょっと外して、物事の本質を突き詰めていくと、それまでの定説が幻想や、まやかしであったことに気付きます。

結婚に適齢期はありませんが、出産に関して、女性には生物学的な適齢期があります。結婚の有無に関係なく、子供を安心して産めるような法律に改正し、社会環境が整備されることが望ましいでしょう。そういう社会制度になれば、妥協や打算の結婚が減るかもしれません。恋愛、結婚、出産といったプライベートな事柄も政治経済と大きく関係しています。自由に恋愛を楽しむためにも、安心して子供を持てるようにするためにも、私たちは、政治経済の問題にも深く関心を持つことが大切です。そして、子どもを持つ際に、選択肢の多い未来に変えていきましょう!

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この記事は3回シリーズでお届けしました!過去2回は、こちら↓
【1】「結婚しないと子どもは育てられない」ってホント?
【2】 事実婚の選択と、シングルマザーで子供を育てる選択

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