文書印刷時の画質が段違いにいい
「W黒」採用の6色インクが、写真印刷も文書印刷もしっかりと表現してくれる
キヤノンの写真画質は、コントラストが高くて「記憶色」寄り。人によって好みが分かれるものの、写真画質については各社とも高画質を実現している。だが文書印刷については、キヤノンの「圧勝」といって過言ではない。5色染料インクに加えて顔料ブラックインクを採用しているため、くっきりはっきりと印刷してくれるのが魅力だ。
全くストレスを感じさせない印字
前面給紙トレイだけでなく背面給紙もできるので、厚紙印刷などにも向いている
Windows XPのプリンタテストページを印刷したところ、通常の印刷モードで約11秒、静音性を向上した「サイレントモード」だと約21秒だった。サイレントモードだと2倍近くの時間がかかってしまったが、静音性は抜群だった。L版写真印刷は通常モードで約18秒程度、2L判写真は約28秒程度と、なかなかの速度を実現していた。
上部や背面にスペースが若干必要
背面トレイは厚手の用紙などに印刷する場合に便利だが、上部や背面に若干のスペースが必要になるのが難点だ
前面トレイに加えて背面トレイも使うため、上部と背面に若干のスペースが必要になってしまう。操作トレイも上部に配置されているため、棚の上の方に設置した場合は使いづらくなる可能性がある。サイズはエプソンの「カラリオ EP-804A」とほぼ同じ(MG6230が幅470×奥行き367×高さ173mmで、EP-804Aが幅445×奥行き386×高さ150mm)だ。
ラベル印刷や便利機能は若干ながら見劣り
ラベル印刷機能は進化していない。同梱のトレイを本体にしまう場所がほしいところだ
DVD/BDラベル印刷機能は備えているが、同梱のトレイを利用する必要があるため、他社に比べて使いづらい部分がある。USB HDDをネットワークHDDとして使える機能などもなく、「便利さ」では他社に若干ながら見劣りする感がある。基本性能では一歩も引けを取っていないが、そのあたりがちょっと残念なところだ。
画質も速度もデザインも満足
自動電源オフ機能など、エコ機能も充実した
最上位モデルの「MG8230」にあってMG6230にないものはCCDスキャナーくらい(MG6230はCCDに比べて精度の低いCISスキャナを搭載)なので、フィルムスキャン機能が不要ならMG6230がおすすめ。画質も印刷速度も機能も十分に備えており、カラーバリエーションも選べる。かなりお買い得なモデルだ。
【関連リンク】
キヤノン PIXUS MG6230