「かんり」には二種類ある

住宅の「かんり」には二種類あるのをご存知ですか? 

1つは、管理。現場監督さんが工事の進捗具合や建築部材の搬入・職人さんの仕事などを「管理」します。現場管理と呼ばれることもありますね。

工事中

管理と監理は、似ているようで全く違うもの。違いを理解しておきましょう

例えば、断熱材の施工など壁内部の工事が終わらないと壁の仕上げ工事ができないというように、ひとつの工事の遅れが全体に響きます。そこで、工程表通りに工事が進んでいるかどうかをチェックし、遅れている部分がある場合はどのように調整するのか早めの対応が必要になります。また、水まわりのように、設備機器の設置に伴い、電気やガス、水道など多数の施工業者さんが出入りする工程では、段取りよく工事を進めないと施工全体に影響するので、しっかりとした管理が必要です。

もう1つは、「監理」。平面図や立面図など設計図書通りに施工されているか、取り締まることです。建築士法で監理者を置くことが定められています。

監理者が設計図書に基づき、厳密に「監理」することで、施工間違いや施工不良の発見につながります。基礎内の配筋の様子や構造材の金物、断熱材の施工状態など、住宅性能に大きく影響を与える部分でありながら、家が完成すると隠れて見えなくなってしまう場所が多いので、監理はとても重要です。

知られていない両者の違い

管理と監理は、全く違うものでありながら、読み方が同じなので、そもそも二種類あることを知らなかったり、両者を混同している人も多いのではないでしょうか。

専門家は、ふたつの「かんり」をはっきりと区別するため、話をするときに「たけかん」と「さらかん」という表現をすることがあるようです。管理は、竹冠だから「たけかん」。監理は漢字に皿がつくので「さらかん」というわけです。

「たけかん」も「さらかん」もどちらも大切なことですが、施主である私たちにとって、より重要なのは「さらかん」である監理。それはどういうことなのか、次ページで紹介しましょう。