1、歴史のある成熟した街にある
ヴィンテージマンションになりうるのは、歴史が古く成熟した街にあり、その地域でも1、2を争う利便性の高い場所にあることです。子育て、教育、医療、ショッピングなどが高い次元で両立されており、文化の多様性との歴史の蓄積があり、数十年かけて形成されている街です。
公立学校の水準も高く、インターナショナルスクールや公園が近くにあり、外国人も多く住んでいます。欧米の外国人は、環境や利便性を重視し、川や池など「水」の近くも好みます。
そうした需要を狙い、高級な飲食店や美容院、エステサロンなどが集まってきます。独特のハイソサエティな雰囲気、洗練されたイメージが形成され、高所得者も集まってきます。
高額な物件でも売れるので、デベロッパーはお金をかけてゴージャスなマンションを作ります。周辺の人たちの羨望を集める物件が完成します。
歴史をひもとくと、かつて武家屋敷などがあった場所が多いようです。
2、地元のランドマーク物件で買いたい人が待っている
地元のランドマークとなっている物件や、そのエリアでナンバーワンと言われるマンションです。たとえば地方都市でも、駅直結や駅前のタワーマンションなどは、地元住民なら誰でも知っていて、地元タクシーの運転手も知っているような物件なら、ほぼ間違いはありません。
こういった物件は、分譲時に即日完売するなど、地元でも話題になった物件が多いため、購入希望の待ち顧客リストができています。
利便性、クオリティ、見栄を、その地域で最も高い次元で満たす物件であり、「どうせ地元でマンションを買うなら、あれが一番いい」という評価になります。
これは、物件が建っている地元の不動産屋に行って聞けばわかります。
「あのマンション、もし売り物件があれば買いたいんですけど」と聞いたときに、「今は売りが出ていないんですよ~。希望されるお客様は多いんですけんどね」という反応が返ってくれば、かなり有望と言えます。