古い街だけに新規供給は期待薄、
中古にはかつての億ションも混じる
住宅街の中にはところどころ駐車場、売地などを見かけたが、どこも広さはさほどなく、集合住宅としては小規模なものしか建たない
古くから開発されてきた街だけに、新しくマンションを建設する余地は少なく、たまに供給があっても、小規模で高額な物件が大半。これは東急東横線都内部には共通しています。
都立大学駅から歩くと10分以上、駒沢通り近く。古いが管理の行き届いたマンションが点在する
その分、中古マンションは築10年から築50年近くまでかなり幅広く供給されていますが、築40年以上でも4000万円~。これは、古くても70平米超、中には80平米、90平米という広めで、当時としては時代を先取りした物件が少なからず混じっているため。実際にそうした物件を見て歩くと、貫禄、風格を感じるたたずまいがあり、立地と合わせて考えると、価格にも納得できます。
駅近くの商店街。店に混じって賃貸マンションなども。何件かデザイナーズ系も見かけた
駅に近い=便利=高いという法則があまり当てはまらない物件も目に付きます。学芸大学、あるいは自由が丘、大岡山などと2駅利用はできるものの、どの駅からも10分以上歩くという物件も多いのです。環境と利便性、どちらを優先するのか、それをよく考えて選ぶことが大事でしょう。
一戸建てでは写真中央奥のように元々は1戸だった場所を分割して建てられたと思われる新しい住宅がよく供給されている
一戸建てでは土地面積100平米以下の建売3LDKが7000万円~。もちろん、上を見だしたらきりはありません。ただ、この周辺の住宅街は法令上の制限が厳しい場合もあり、7000万円でも一般的なマンションとさほど広さには変わりがないこともあります。
住宅のみならず、古い店舗、ビルも多い。一部はしゃれた雰囲気の店に改装されていたりもする
各駅しか止まらない駅ながら、賃料はお隣自由が丘、学芸大学と大きくは変わりません。ワンルームマンションで9万円~、2DKで15万円前後、3DKで20万円前後が目安で、古いアパートでは風呂無しで5万円台も。一方で30万円、40万円超という高額賃貸もあります。
めぐろ区民キャンパスに隣接する学校では見学に訪れて雰囲気の良さに受験を決める人も多いとか。また街中では外国車の割合が高かったことも付け加えておこう
渋谷駅から10分。コンパクトながらもスーパー、商店、飲食店などが揃い、桜や緑の多い街、都立大学。訪れてみると、イメージの良さの理由が分かるはずです。
*記事中で作成した地図については
グーグルアース、
ゼンリンの地図情報の上に
東京地形地図を重ね、地名など記事中に出てくる要素を付け加えたものです。