ヘッドホン・イヤホン/ヘッドホン・イヤホンの選び方

Bluetoothヘッドホンの選び方

ヘッドホンやイヤホンを使っていると、「ちょっと邪魔だな」と思うのがケーブル。そんな人におすすめなのが、Bluetooth対応のヘッドホン。オーディオプレーヤーとヘッドホンをつなぐケーブルが不要で、快適なリスニング環境を手に入れることができます。今回はBluetoothヘッドホンの選び方とおすすめヘッドホンをご紹介します。

大橋 伸太郎

執筆者:大橋 伸太郎

テレビガイド

ヘッドホンやイヤホンを使っていると、「ちょっと邪魔だな」と思うのがケーブル。そんな人におすすめなのが、Bluetooth対応のヘッドホンです。オーディオプレーヤーとヘッドホンを有線ではなく、無線でつなぎます。煩わしいケーブルがいらず、快適なリスニング環境を簡単に手に入れることができます。ただし、その手軽さゆえ、注意すべきこともいくつかあります。今回は、Bluetoothヘッドホンの選び方とおすすめヘッドホンをご紹介します。


Bluetoothの機器同士を接続する前に知っておくべきこと

従来のワイヤレスがIR(赤外線)などを使い一方通行だったのに対して、Bluetooth(ブルートゥース)は無線信号を使い、双方向通信を始め、格段に高機能です。2.4GHZの周波数帯を使用します。

ただしバージョンやプロファイル(機能)といったデジタルメディア特有の属性があり、例えばヘッドフォンの場合、ヘッドセットとレシーバー、レシーバーと携帯プレーヤーの間で属性が一致しないと認証が取れず、うまく動作しない場合があります。ちょっと面倒ですが、製品を選ぶ前にまずこの属性について知っておきましょう。


Bluetoothの「バージョン」

無線接続の国際規格を示します。現在Ver. 2.0 + EDR、またはVer. 2.1 + EDRが主流です。これらに満たないバージョン(Ver. 1.0~Ver. 2.0)は音楽試聴用としてはお薦め出来ません。

■Ver. 2.0 + EDR
大容量の高速通信に対応。EDR(Enhanced Data Rate)機能の追加により、最高約1.3Mbpsのダウンロード速度で高音質のデータを送信します。音楽を聴く場合、Ver. 2.0 + EDRは必須の機能。

■Ver. 2.1 + EDR
相互認証が簡略化されました。Bluetooth対応機器を使用する場合、PC、携帯プレーヤーあるいはUSB DAC等とヘッドフォンとの間で、ペアリングという機器同士の認証関係を確立する作業が必須。2.0までの場合、暗証番号(PIN番号)を入力する必要がありましたがVer. 2.1 + EDRでは不要になり、ペアリングが格段にカンタンになっています。もちろん、プレーヤーとヘッドフォンの双方がこのVer. 2.1 + EDRに対応していなければなりません。なお、iPhoneは3GS(OS3.0)からVer. 2.1 + EDRに対応、現在のiPhone4(OS4.0)も同様です。


Bluetoothの「プロファイル」

Bluetooth対応機器は、携帯電話やスマートフォンだけでなく、テレビやブルーレイプレーヤーなどのAV機器、パソコン、マウスやプリンターの周辺機器まで多種多様。それらの機能を統一的に定めたのがプロファイルです。ここではBluetooth対応ヘッドフォンに関係のあるプロファイルをピックアップし、解説します。

■GAP (Generic Access Profile)
機器の接続/認証/暗号化を行うための基本になるプロファイルです。

■SDAP (Service Discovery Application Profile)
認証関係を確立する相手のBluetooth機器が提供する機能を調べるプロファイルです。

■A2DP (Advanced Audio Distribution Profile)
高音質な音楽をステレオでレシーバー付きヘッドフォン(またはイヤホン)に伝送するためのプロファイル。オーディオ用ヘッドフォンやプレーヤーには必須と言えます。iPhoneはソフトウェアバージョン3.0から、「A2DP」に対応しています。

■AVRCP (Audio Video Remote Control Profile)
AV機器のリモコン機能を実現するためのプロファイル。再生や停止、スキップや早送りなど、AV機器の基本動作をカバーしているためヘッドフォンやプレーヤーの両方がこのプロファイルに対応していると、プレーヤーをポケットやバッグにしまったまま、ヘッドホン側で各種操作が出来るようになりました。

■HSP (Headset Profile)
Bluetooth搭載ヘッドセットとモノラル音声をマイクで双方向通信するプロファイル。携帯電話とヘッドセットの連携を前提に考えられた機能。モノラルですので音楽用途には向きません。

■HFP (Hands-Free Profile)
ハンズフリー通話を実現するためのプロファイル。HSPの機能に加え電話をかけたり着信した時の通話スタートが可能になりました。

それでは次のページで、おすすめのBluetoothヘッドホンを形態別にご紹介します。

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