ホームシアター/ホームシアターの選び方・基本

リビングと専用ルーム、ホームシアターどっちが最適?

ホームシアターの検討を始めると、リビングルームを利用するか、専用ルームを設けるかが、大きな分かれ道となります。今回は、家族構成に適したおすすめのタイプと、その理由をご紹介します。

鴻池 賢三

執筆者:鴻池 賢三

オーディオ・ビジュアルガイド

ホームシアターを設置するなら、リビング?専用ルーム?

一口にホームシアターと言っても、さまざまなバリエーションが考えられます。その中でも、まず最初に決めなくてはならないのが「部屋」。一般的には、リビングのような家族の共用スペースを利用するか、専用ルームを設けるか……を選択することになるでしょう。部屋が決まれば、必要なAV機材やグレードおよび、防音、空調、照明といった設備も見えてきます。


ファミリーなら「リビングシアター」

リビングをシアターにすれば、家族とのコミュニケーションも役立つでしょう

リビングをシアターにすれば、家族とのコミュニケーションも役立つでしょう

お子さんの居るファミリーなら、リビングシアターがおすすめです。画質や音質と言ったクオリティー面で究極を目指すのは難しいですが、みんなが集まるリビングがエンターテイメント空間になることで、コミュニケーションの場となるでしょう。映画鑑賞に加え、ホームビデオや写真を見返したり、みんなでビデオゲームをしたりと、楽しい時間を共有できるはずです。

他にもリビングシアターをおすすめできる理由がいくつかあります。お子さんがある程度の年齢になると、個室を必要とするでしょう。その際、限られた居住空間を有効に活用するには、リビングの多目的化は有効です。また時間の面でも、学校に通われるお子さんと働く親では、すれ違いが生じやすく、食事や娯楽の時間にホームシアターを一緒に楽しめば、時間の有効活用にも繋がりますね。


リビングシアターのヒント

究極の画質や音質を目指すよりも、使い勝手や、安全、インテリア性などを重視すると良いでしょう。

■できるだけ簡素に:
お手持ちのテレビやレコーダーに、オーディオだけを追加するのも良いでしょう。フロントサラウンドや、バーチャルサラウンドと呼ばれるタイプのオーディオは、前方に設置したスピーカーのみで包み込まれるようなサラウンドサウンドが楽しめます。後方スピーカーの設置場所で悩んだり、スピーカーケーブルの引き回しも不要で、手軽かつ安全です。

バーチャルサラウンドの製品例:


■本格的に:
リビングと言えども、映画館のように本格的なサラウンドサウンドを手に入れたい場合は、以下のような機材が必要です。予算の目安も示していますので、ご参考にどうぞ。

・プロジェクター(10万円~30万円)
製品例:


・スクリーン(5万円~15万円)

・AVアンプ(5万円~15万円)
製品例:

ONKYO 7.1ch対応AVセンター (ブラック) TX-NA609(B)

・ブルーレイプレーヤー・レコーダー(5万円~10万円)
製品例:


・サラウンドスピーカー(10万~30万円)
セット製品例:

KHT3005SE [スピーカーx5、ウーファーx1]

・照明(予算があれば)
天井の照明をホームシアターに適した製品に交換すると、雰囲気も演出できます。

製品例:

パナソニック 洋風シーリングライトツインPaホームシアターライティング HHFZ5365


次のページでは、ホームシアター専用ルームについて、ご紹介します。

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